【京都市上京区】朝ドラにも登場。北野天満宮門前にある京都最古の花街「上七軒」
京都コーディネーターのまーちです。
昨日ご紹介した「麺処美松」でおうどんを食べた後、近くの花街「上七軒(かみしちけん)」へ向かいました。
先日、丹波口にある島原の記事を書きましたが、京都五花街のひとつ「上七軒」にはまた違った見所がありました。
上七軒は、菅原道真を祀る北野天満宮東参道に位置しています。織物で栄えた西陣に近いので、かつては西陣の奥座敷と呼ばれていたそうです。
文安元年(1444年)に北野天満宮の一部が焼失した際に、当時の将軍である足利義稙が細川勝元に命じて、社殿を再建させました。その再建の残材で七つの茶屋を建て、参拝者をもてなしたことが上七軒の始まりと言われています。
その後、天正15年(1587年)豊臣秀吉による北野大茶会の際、名物の御手洗団子を献上したところ大変気に入られ、七軒茶屋に御手洗団子の営業権を与えたそうです。上七軒の紋章が五つ団子なのは、御手洗団子に由来しているんですね。(出典:上七軒歌舞会)
上七軒のメイン通りを散策し、少し裏手に入ると芸妓組合がありました。この日は芸妓さんたちの三味線のお稽古の様子が表通りまで聞こえてきました。何気なく街を歩いて三味線の音が聞こえてくるのは「京都ならではの風景」ですね。
10年前には電線が地中化、石畳も整備されとても綺麗な街並みになった上七軒。2021年はNHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」のロケ地にもなりました。北野天満宮東門を出てすぐの場所ですので、天神さんのお詣りと合わせて上七軒散策もオススメです。
なお島原同様、上七軒周辺は住宅街でもありますので、住民の方や車の通行などに注意して散策をお楽しみください。
上七軒
京都市上京区今出川通七本松西入ル真盛町
上七軒歌舞会公式サイト