24日は関東で雪のおそれ 昼間の気温は1~3℃前後
季節外れの強い寒気と、南海上を進む低気圧の影響で、関東甲信では24日(木)に雪の可能性があります。また、気温は昼間でも1~3℃前後と、真冬でもなかなかない寒さとなります。
ピークは明け方~昼前
関東甲信では、きょう23日の夜遅くから雨が降り始め、山沿いでは雪に。
平野部でも沿岸部を除き、24日の未明~明け方に雪に変わるところが多くなりそうです。都心周辺でも、雪に変わる可能性があります。
降水のピークは明け方~昼前。平野部で積もるとすれば、この時間帯です。
関東西部の山沿いでは、10cm以上積雪するところもあり、車の立ち往生などが発生するおそれもあります。
関東の雪か雨かの差は本当に繊細で、上空の気温が0.5℃変わるだけで、降るものが変わるということも珍しくありません。
今回も雨のまま経過する可能性もあるのですが、気温が少し下がると、雪に変わるだけでなく、関東南部の平野部でも積もってしまいます。雪になった場合の備えを怠らずにいただければと思います。
雪や雨は、24日の昼頃から徐々に弱まって、夕方にかけて次第に止んでいきます。
混乱するシーズンはじめの雪
11月に東京都心で初雪が降れば54年ぶり、1cm以上積雪すれば観測史上初です。
「本当に雪の可能性があるのか?」と思ってしまいますが、24日の上空の気温は冬そのものです。大陸で育った季節外れの強烈な寒気が、北海道など北日本経由で、関東周辺に南下してきます。
2002年12月9日に、初雪がいきなり積雪ということが関東でありました。この時、東京都心の積雪は1cm。それでも鉄道や道路など交通は大きく乱れました。「まさかこんな早い時期に」という人が多く、備えの不足が混乱を拡大させた面があります。
今回は11月ですので、「まさか」と思っている人は、より多いでしょう。
地上気温が1℃上がれば雨、1℃下がれば積雪といった微妙な予測ではありますが、雪が降った場合の想定はしておきたい気象状況です。