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バイデン政権と中東(7)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

最後に残った時間で、イランのお話しをします。イランという国、けっこう大きな国なのです。我々はあまり意識しないですけれど。もしこのイランをアメリカに連れていったら、これぐらいの広さになります(イランをアメリカの国土に載せた地図を指す)。アメリカが巨大ですが、イランもそれなりに大きな国だということです。今のイランはこうですけれど、イランが最盛期、古代アケメネス朝ペルシア帝国の時代にはどのくらい大きかったかというと、だいたいアメリカと同じ大きさなのですね。だから我々はなぜイランみたいな国が頑張って、アメリカと対抗しようとするのだろうとか思うのですが、イラン人にとっては当然な事です。俺たちは大国だから当たり前だ。相手は日本とか、イスラエルじゃなくてアメリカだと思っています。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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