中村静香、絶対に忘れない藤井隆への恩
お酒好きとして知られ、BS12「スナック 胸キュン1000% ママこの人つれて来た!」で司会も務める女優・タレントの中村静香さん(31)。初主演舞台「ストリッパー物語」(東京・木馬亭、2月19日~26日)にもチャレンジし幅広く活動する中村さんですが、常に心の奥底にあるのは恩人・藤井隆さんへの思いだといいます。
迷いそうになった時に
2月に初めて主演舞台をさせてもらうことになりました。皆さんあっての舞台だし、私なんかがおこがましいんですけど、舞台のお仕事は本当に独特だと感じています。
何より生でお客さまの反応が返ってきますから。幕が開いたら、私たちのやることにお客さまの空気感も加わる。舞台とはお客さまと作っていくもの。本当にそう思います。
舞台もですし、いろいろなお仕事をさせてもらっていることが、ありがたいばかりです。そんな中、私が迷いそうになった時に必ずその人のことを思い出すという方がいまして。それが、藤井隆さんなんです。
言葉全てが前向き
そもそも、デビューのきっかけは藤井さんが司会をされていた読売テレビ「プチドル」でした。その番組で世に出していただいて、そこから今の事務所のコンテストを受けて現在に至るんですけど、当時はまだ何も分からない十代の女の子でしたから。
それこそ、藤井さんにも負担をかけまくりだったと思います。でも、番組がスタートして最終回を迎えるまで、ずっと真正面からこちらと向き合ってくださったといいますか。
そして、言ってくださる言葉が全て前向きで、温かいんです。全部が背中を押してくれるといいますか。今思い出しても、ただただありがたいなと。
番組の中でアイドルグループを作るという企画で、私はその一員だったんです。最終回を迎える時も「グループとしては一区切りだけど、これまで番組を見てくださった視聴者の方もいるし、支えてくださったスタッフさんもいる。だから、感謝は忘れずに最終回の収録も思いっきり頑張ろうね」と…。
また助けられる
ただ、番組が終わってからは10年くらい他の番組でお会いすることも、テレビ局の廊下ですれ違うというようなことすらなく、一切、接点がなかったんです。
そんな中、上沼恵美子さんの「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)に出してもらうことになりまして。そこで、本当に久々に藤井さんとご一緒したんです。
直接お会いすることはなくても、この仕事をしていると、藤井さんのお話は耳にはしてました。それがまた、本当に良い噂ばかりなんです。
だからこそ、より一層、いつかご一緒出来たらと思ってやってきた。そして、そんな年齢ではないけれど、私は勝手に“芸能界の父”だと思っている。自分がブレそうになったら思い出すのは藤井さん。思いを全部ぶちまけるように、そんなお話を収録でさせてもらったんです。
そうしたら、上沼さんも「藤井君のことを誰一人として悪く言う人を聞いたことがないし、人間としても素晴らしいと思う」と言ってくださって。
私は純粋に藤井さんに対して思っていることを言っただけなんですけど、結果、それに上沼さんも強く賛同してくださり、番組としてもお話が盛り上がった。そこでも、結果、藤井さんに助けていただいたような流れになったんです。
恩返し
この世界は、いろいろな人が関わりあっている世界。だから、いろいろなこともありますけど、まずタレントである前に人でないといけない。それを考えた時に、私は藤井さんみたいな人でいたいなと。だから、ブレそうな時には藤井さんならどうするかを考えます。
何が恩返しになるかですか…。何をもって成功なのか。これは人によって違うので、何を恩返しとするかは難しいんですけど、人として忘れちゃいけない領域。そこにしっかりと藤井さんへの思いを持っていることが恩返しになるのかなと…。
私、ただただ本音でしゃべってますけど、これ、よく考えたらインタビューですものね(笑)。藤井さんがこの記事を見ることもあるだろうし…。今さらですけど、これを見られたら、だいぶ恥ずかしいですね(笑)。でも、でも、全部本当のことだし、感謝しています。
(撮影・中西正男)
■中村静香(なかむら・しずか)
1988年9月9日生まれ。京都府出身。2002年、藤井隆とYOUが司会を務めた読売りテレビ「プチドル」で芸能活動をスタートさせる。03年に第9回「全日本国民的美少女コンテスト」で決勝に進出し、オスカープロモーションに所属する。06年に「幸福のスイッチ」で映画デビュー。その後、テレビ東京「ゴッドタン」の企画「アイドル飲み姿カワイイGP」で優勝し、酒好きキャラクターとして人気を博す。BS12「スナック 胸キュン1000% ママこの人つれて来た!」などに出演中。主演舞台「ストリッパー物語」が東京・木馬亭で2月19日から26日まで上演される。