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【長野県軽井沢町】天然氷エリアが氷結し全面オープン!森の中の氷上散歩も楽しい「ケラ池スケートリンク」

akariフリーエディター(軽井沢町・御代田町)

軽井沢野鳥の森に隣接する屋外スケート場「ケラ池スケートリンク」が今シーズンもオープンしたと聞いて伺ってきました。

こちらは軽井沢でも珍しい、冬の寒さだけで凍らせた氷のリンク「天然氷エリア」を有するスケートリンク。池の水が氷結し、先にオープンしている「人工エリア」とあわせて今シーズンは、2021年12月30日より全面滑走できるようになりました。

森の中にあるスケートリンク。天然氷のリンクは今や希少な存在(photo:軽井沢星野エリア)
森の中にあるスケートリンク。天然氷のリンクは今や希少な存在(photo:軽井沢星野エリア)

古くからスケートが盛んだった軽井沢においても、天然氷でスケートができるのはこの「ケラ池スケートリンク」だけ(2021年時点)。透明度が高くツルツルとよく滑る天然氷エリアは2月20日頃まで滑ることができるようです。天然氷エリアのオープン期間は気象状況によりますが、まだまだたっぷり楽しめそうです。

コンセプトは「森を感じるスケートリンク」(photo:軽井沢星野エリア)
コンセプトは「森を感じるスケートリンク」(photo:軽井沢星野エリア)

そしてここは森の中。周辺には多くの野鳥や動物が生息する環境です。

天然氷の上を滑る楽しさに加えて、自然の豊かさを感じながら氷上を散歩するかのようにスケートを楽しむことができます。

天然氷の中の落ち葉を探したり、冬の森の香りや風を感じたり、飛んでくる野鳥を観察したり、真っ白な浅間山を眺めたりと思いのままに。あー、気持ちのいいスケート体験。

浅間山を眺める眺望スポットも。リンクのまわりを歩くこともできます
浅間山を眺める眺望スポットも。リンクのまわりを歩くこともできます

奥が「人工エリア」、柵の外の手前が「天然氷エリア」。氷の表情が違いますね
奥が「人工エリア」、柵の外の手前が「天然氷エリア」。氷の表情が違いますね

滑りに自信なくて心配、、、という方も大丈夫。リンク内には無料で使えるソリ付き椅子があるので、安心して氷上散歩が楽しめます。

一定方向にぐるぐる回るリンクでなないので、スピードの早い遅いの心配がありません。ご自身のペースでゆっくり滑ることができますよ。

スケートうまく滑れないんです、、、という方にはこんなスタイルもおすすめです(photo:軽井沢星野エリア)
スケートうまく滑れないんです、、、という方にはこんなスタイルもおすすめです(photo:軽井沢星野エリア)

こちらは有料のお子様専用シート。チャイルドシートみたいなつくりで可愛い(photo:軽井沢星野エリア)
こちらは有料のお子様専用シート。チャイルドシートみたいなつくりで可愛い(photo:軽井沢星野エリア)

今シーズンからは、ソリ付き椅子に小さなお子様専用シートなるものも登場。

車のチャイルドシートと同じように両肩と腰をベルトで固定する仕組み。ソリ付き椅子を大人が押しながら滑ることができるので、小さなお子さんも大人と一緒に氷上を滑走するスピードを体感できそう。シートは森に暮らすツキノワグマがデザインされていました。

受付のある室内には暖かな薪ストーブとゆったりとしたソファーベンチ、カフェコーナーが
受付のある室内には暖かな薪ストーブとゆったりとしたソファーベンチ、カフェコーナーが

受付横には販売用の手袋とニット帽などが用意されていました
受付横には販売用の手袋とニット帽などが用意されていました

入場料は大人(中学生以上)1,900円/小学生以下1,300円(スケート靴のレンタル料含む)。

ソリ付き椅子の一般用はレンタル無料、お子様専用シートはレンタル料1,300円(小さなお子様の入場料を含む)。

滑走時には手袋とニット帽(またはヘルメット)、マスクを着用とのこと。レンタルできる靴のサイズは15cm〜30cmで、マイシューズを持参された方には料金が500円引きとなります。

薪ストーブであたたまりながら、ホットドリンクをいただく冬の至福タイムを(photo:軽井沢星野エリア)
薪ストーブであたたまりながら、ホットドリンクをいただく冬の至福タイムを(photo:軽井沢星野エリア)

ケラ池スケートリンクに隣接する「イカルカフェ」では、この冬限定のラテアートも登場しています。薪ストーブの前でほっと一息のカフェタイムもいいですね。

軽井沢の森で冬眠する動物のラテアート登場>>レポートはこちら

最後に、ケラ池スケートリンクの歴史を少し。スタッフの方にご案内いただいた広報資料から抜粋します。

1951年(昭和26年)、現在のケラ池スケートリンクと同じ場所に「星野リンク」がオープンしました。この頃軽井沢は高原という環境を活かして、次々とスケートリンクが誕生しています。やがて昭和30年代には東京からの臨時列車「銀番号スケート列車」が運行されるほどの賑わいになります。
しかし、時代の変化に伴い、屋外スケートリンクは徐々に姿を消し、星野リンクも2000年(平成12年)に使用を休止しました。ケラ池スケートリンクは、伝統を受け継ぎつつ、新しいスケートの楽しみ方を提案することを目指して、約3年半にわたる検討を経て2016年(平成28年)11月に開業、この度6シーズン目を迎えます。

営業終了後のリンク。スタッフの方が人力で整備されてました
営業終了後のリンク。スタッフの方が人力で整備されてました

自然相手の天然リンクの管理はとても手がかかり苦労が多そうです。毎シーズン開業することは、当たり前なことではないんですね。今シーズンも終わりまでたくさんの方に楽しんでほしい軽井沢ならではの天然氷リンクです。

<施設 data>
「ケラ池スケートリンク」(軽井沢星野エリア)
●全面オープン期間:2021年12月30日〜2022年2月20日(予定)
※人工エリアは2021年10月15日〜2021年3月6日まで営業(2022年1月18日〜20日は休業)
●時間:10:00〜16:00(天候により期間や時間の変更、臨時休業の場合あり)

フリーエディター(軽井沢町・御代田町)

東京から長野に移住して10年ほど。東京と軽井沢の2拠点生活のあと、現在は軽井沢の西側「信濃追分」に仕事場を設け、本に関わる仕事をして暮らしています。趣味は散策。古本と着物と温泉、浅間山麓の風土が好きです。

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