【神戸市】須磨の天神様「綱敷天満宮」に、時勢の波に乗り、夢が叶うことを祈願する「波乗り祈願」が!
須磨の天神さんと呼ばれる綱敷天満宮は、天満宮の二十五霊社の一つとして歴史が古く、由緒ある天神様です。こちらにはたくさんの縁起物や発見があります。
綱敷天満宮は、九州の太宰府へ左遷された菅原道真公が荒天を避けて須磨に上陸した時に、地元の漁師が大綱で作った円座で休まれた事にちなんで創建されたと言われています。
境内には、道真公がお休みになられたとされる漁網の円座を模した縁起物「綱敷の円座」があります。歓迎の気持ちが伝わるような立派な円座です。
他にも、5歳の道真公の像、道真公が母君に抱かれる菅公母子像、願いをかなえる「なすの腰かけ」など、色んな縁起物があります。中でも気になるのが「波乗り祈願」像。「波乗り祈願」とは、成功を収めるためや夢を叶えるために、うまく時勢の波に乗ることを祈願するものだそうです。
人間が生きていく上で大切なことは人生の波に乗ること。自分本位にならないように、時を読み、流れに逆らわず、自らの平衡感覚によって、状況に適応していくことだと説明されます。
この「波乗り祈願」像は何と菅原道真公がモチーフになっているそうです。時代の荒波に乗り、一人でも多くの方が幸せになるようにと建立されました。まさか須磨の海でサーフボードを持たれた幼少時代の道真公がモチーフだったとは。ご利益がありそうです。
綱敷天満宮は須磨の海の近くにあります。そのため、「波乗り祈願」とは、実際に海で波乗りをする方のための祈願だと思っていましたが、そうではなく、時勢の波に乗り、一人でも多くの方々の夢が叶うことを祈願するものだったのですね。皆さんもぜひ一度綱敷天満宮へ出かけられてはいかがでしょうか。
綱敷天満宮
兵庫県神戸市須磨区天神町2丁目1−11