猫が『やきもち』を焼く瞬間4選!他のペットや家族への嫉妬心がある?
猫は感情豊かで、飼い主に対する愛情が強い動物です。そのため、時には「やきもち」を妬くこともあります。
同居動物同士や家族の間で、猫が独占欲を表す場面を目にすることは珍しくないのです。
1.猫ってやきもちを焼く?
猫はやきもちを焼くのかということですが、それは「おそらく焼いている」です。
「おそらく」といったのは、まだ科学的には証明されていませんが、猫の脳の構造や行動をみてみると「やきもち」を焼いていることも考えられるからです。
クールでマイペースなイメージを持つ猫ですが、実は非常に感情豊かな動物であり、飼い主や他のペットに対して嫉妬心を示すような行動(鳴いたり、噛んだり)をとりますね。
また、猫の脳は理性に関する部分「大脳新皮質」は少ししかありませんが、「大脳辺縁系」という情動や意欲を司る部分は、しっかり発達しているのです。
つまり猫は怒ったり喜んだりする能力が、しっかり備わっているということ。
そのためもちろん個体差はありますが、やきもちを焼かないとは考えにくいのです。
ちなみに猫の知能レベルは人間の2~3歳ほどで、「賢い」動物といわれています。
2.猫が『やきもち』を焼く瞬間4選!
それでは、具体的にどのような場面で猫が「やきもち」を焼くのでしょうか?典型的な4つの場面を詳しく見ていきましょう。
2‐1.新しいペットが家族に加わったとき
新しい猫や犬などのペットが家に来るときは、猫が嫉妬心を示すことも多いです。
たとえば飼い主が他のペットを撫でたり、遊んであげると、猫が不満そうに見つめてくる、もしくは間に割り込んできたりします。
またほかの動物たちに対しては、攻撃的な態度を取ることで嫉妬心を表現したり。
きっと「自分が一番愛されている存在でいたい」という気持ちでいるのでしょう。
ただしこうした行動は猫がストレスを感じている原因にもなるため、他のペットに十分な注意を払いつつも、先住猫にも変わらない愛情を示すことが大切です。
2‐2.飼い主が他の動物に触れたとき
外出先で他の動物に触れて帰ってきた飼い主に対して、猫が不機嫌な態度を取ることがありますが、これも嫉妬心のひとつです。
実はこれは他の動物のにおいを嗅ぎ取り、自分の縄張りが侵されたと感じたために生じます。
このような場合、猫は飼い主に威嚇したり、逆に執拗に体をすりつけたりして、自分の匂いを付けなおそうとする様子が見られるでしょう。
猫にとって飼い主は自分の縄張りの一部なので、ほかの猫のにおいがついていると警戒心を抱いたり、嫉妬心を燃やしたりしてしまうようです。
2‐3.家族に赤ちゃんが生まれたとき
新しい家族メンバーの登場、とくに赤ちゃんの誕生は、猫にとって大きな環境の変化です。
突然新しい生き物(=赤ちゃん)が登場し、飼い主の注目が赤ちゃんに集中するものですから、猫は不安を感じ嫉妬心を抱きやすくなります。
また猫によっては赤ちゃんという脅威と嫉妬心で、体調を崩してしまったりご飯を食べなくなってしまう猫さんもいるようです。
こういった場合は猫に対して変わらない環境や愛情を与えつつ、新しいものに少しずつ慣れさせていきましょう。いずれ赤ちゃんとも仲良しになるはずです!
【ひとこと】我が家も長男が生まれたとき、愛猫の体調がすぐれなかった時期がありました。今は仲良しですが、幼児のパワフルさに押され気味です…。
2‐4. 飼い主が別のことに集中しているとき
飼い主がパソコン作業やスマートフォンに集中していると、猫が不満を示すことがあります。
甘えん坊の猫は「自分が飼い主の唯一の関心事」でいたいと考えるため、飼い主が別のことに集中していると、やきもちを焼いてしまうのです。
たとえば猫がキーボードの上に乗ってきたり、スマートフォンを押しのけたりするのは、飼い主の注意を引こうとしているサイン。
とくに一人暮らしの飼い主と猫の関係では、飼い主が猫に多くの時間を割いているため、他のことに集中する時間が減ると、猫がストレスを感じやすくなります。
もしこのようなやきもちを焼いた場合は、猫にも「時間」をかけることが大切。
可能であれば短時間でも猫とコミュニケーションをとってあげましょう。やきもちを和らげることができます。
3.猫がやきもちを焼いたときに見せる仕草は?
猫がやきもちを焼いたときには、以下のようなさまざまな仕草や行動で、その感情を表します。
3‐1. 他のペットや家族との間に割り込む
飼い主が他のペットや家族に構っていると、猫がその間に割り込んできて、自分に注意を向けさせようとします。膝に飛び乗ったり、体をこすりつけたりすることもあります。
3‐2. 飼い主をじっと見つめる
猫はやきもちを焼いたとき、飼い主をじっと見つめる仕草をすることも。この視線は「自分も見てほしい」という感情の表れで、飼い主の反応を伺っていることが多いです。
3‐3. 鳴き声でアピールする
やきもちを焼いている猫は、鳴き声で飼い主に注意を引こうとします。普段よりも大きな声で鳴いたり、繰り返し鳴くことで「自分に構って」というアピールをします。
3‐4. 攻撃的な態度を取る
嫉妬心が強い場合、他のペットや家族に対して攻撃的な態度を取ることもあります。唸ったり威嚇したりするのは、自分の存在を主張し、他の存在に対抗するためです。
3‐5. 飼い主の持ち物や体にマーキングする
猫はやきもちを焼いたとき、自分の匂いをつけようとします。飼い主の持ち物や体にこすりつけることで、飼い主を「自分のもの」として再確認しようとする行動です。
4.まとめ
猫がやきもちを焼くというのは、少し意外に思うかもしれません。しかし実際は猫だって、大好きな飼い主や自分の大切なエリアを侵害されると、やきもちを焼いてしまいます。
愛猫がもし「やきもちを焼いているかな」と思ったら、猫の気持ちを理解し、その感情に寄りそってあげましょう。
やきもちを感じているときこそ、猫に対する愛情をしっかりと示し、安心感を与えることが大切です。