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「収納」が苦手な人の落とし穴、「収納」はモノをしまうことではない

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

「収納が苦手なんです」「どうやって収納したらいいのかわかりません」

このように、収納が苦手だったりどうやって収納したらよいかわからないと言われることがあるのですが、そこに大きな落とし穴があります。

家にモノが入ってきたら「収納」を考えると思うのですが、その前に「消費」を考えないといけません。

家に入ってくるモノは、すべてすぐに消費できるモノばかりではありませんが、「収納すること」を最優先すると「しまいこむ」だけになる可能性が高いのです。

試供品は「収納」することが本当に大事?

例えば試供品、試供品が溜まって「どうやって収納したらよいですか?」と聞かれますが、もらった時にすぐ消費(使う)すれば溜まりすぎることはありません。

試供品は保存可能な期間も長くありません。肌に新鮮なものを使うためにも収納することではなく消費を考えるのが大事です。

特に化粧品など肌につけるモノは、好みや自分の肌に合う合わないがあるでしょう、もらった時点で使わないと想像できそうな試供品は顔ではなくても、膝や肘などでもよいのでとにかく塗って消費するのです。

帰省や旅行用に保管すると言う人もいますが、実際に帰省や旅行で使う量よりも多い量が保管されている家庭もあります。消費する予定のある分だけ収納するようにしないといけません。

本来「収納」とは、しまいこむことではない

収納とは本来、モノを使いやすくするためにしまうことですが、収納=しまいこむことと思っていると、使いやすくなるどころか、一気にモノを溜め込む方向に進みます。

「収納」が苦手でもよいです、「とりあえず収納しよう」ではなく、苦手な人ほど「どうやって消費するか」を考えると、収納も楽になるかもしれません。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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