【可児市】年に1度の「山車の虫干し」に遭遇! 伝統文化継承と良き出会いに感謝!
可児市久々利にある、泳宮(くくりのみや)を訪れました。
泳宮は、日本書紀に登場する天皇家ゆかりの地です。
泳宮に到着すると、お祭りでもないのに山車(やま)が出ていました!
現地にいた地元の方に尋ねると、この日(2023年7月29日)は、年に1度の「虫干し」をされていたとのこと。(虫干しとは、虫やカビが付くのを防ぐために、風通しをよくし日に当てること)
山車の他にも、「からくり人形」や「装飾品」など、様々な祭道具が干されていました。
この2台の山車は、とても古く貴重なもので、例年4月中旬の日曜日に開催される「久々利八幡神社大祭」では、綺麗に飾りつけがされた山車が泳宮で展示されます。(以前は前後2台の山車が人々に引かれ繰り出していましたが、山車の老朽化のため現在は展示のみになりました)お祭り時に、綺麗に飾りつけがされる山車も見ものですが、虫干し時の無防備な姿もまた貴重です。
市の無形民俗文化財に指定されている「久々利八幡神社大祭」。江戸時代(1668年)に始まった歴史あるお祭りです。現在は人手不足(特に若者不足)が深刻だと話されていました。355年間続く伝統あるお祭りを、この先もずっと守っていくためには、様々な課題がありそうです。
2台の山車は、通常お祭りの日と虫干しの日以外は「轇轕蔵(こうかつくら)」の中にしまわれており、見ることはできません。
轇轕(こうかつ)とは、車や馬が動き回る様子、またはそのギシギシとした音のことを言うのだとか。
轇轕蔵は、山車を保管するために平成7年に建てられました。
地元の方々が、泳宮や山車に関する説明を、とても丁寧にして下さりました。
物凄い量の知識の持ち主! 次から次へと奥深いお話を聞かせていただけて、勉強になりました!
別れ際にお名刺を頂きました。(欲張って2枚もいただいてしまいました)
元久々利まちづくり委員会・久々利城跡城守隊の会員であり、久々利城下街・久々利城跡の解説・ガイド・講師をされている、加藤俊正さん。 道理で解説がプロ並みにお上手な訳です!
元久々利まちづくり委員会さんは、城下町の保全活動・久々利城跡の整備などの活動が評価されて、2019年度「都市景観大賞 国土交通大臣賞」を受賞されています! 凄いですね!
今回、久々利の歴史や人の温かさに触れ、久々利がもっと好きになりました! そして、久々利の町・歴史・伝統文化を守って下さっている方々に感謝です!
泳宮(くくりのみや)
所在地: 岐阜県可児市久々利1675
連絡先:久々利地区センター
電話番号: 0574-64-1120