レアな博物館を住宅街で発見!!「エスペラント博物館よこはま」【横浜市南区】
京浜急行井土ヶ谷駅から弘明寺駅間に向かう途中、電車の中から見つけた看板。「エスペラント博物館よこはま」とあります。
「エスペラント」という言葉、聞いたことがありますか?
エスペラントとは、ポーランド出身のザメンホフ(1859-1917) が国を問わず共通して使える言語を目指して作成した言語なんです。1887年に発表されました。
2022年ワールドカップカタール大会で使われた公式球にもアラビア語・英語・中国語・フランス語・スペイン語とともに、エスペラント語が記載されていたそうです。
全然、知りませんでした!
二葉亭四迷や宮沢賢治など歴史上に名を残している人たちがエスペラント語を学習していた記録が残っています。
私は「エスペラント」の名前だけは聞いたことがありましたが、実は来館して展示を見てみると、何やらとても興味深い言語であることがわかりました。
今回の記事では、「エスペラント博物館よこはま」の展示物とエスペラントの興味深い点をまとめました。
「エスペラント博物館よこはま」は、看板が掲げられているものの、一見するとただの民家のようです。玄関先にあるインターホンを鳴らして入館しました。
運営事務局長のドイヒロカズさんに案内していただきました。
一軒家の1階と2階がすべて、エスペラントの書物の展示室となっていました。 個人宅のひと部屋を展示室にしているのかと思いきや、中は想像以上に広く、展示数が多くて驚きです。
1階から順に見て周ります。新渡戸稲造、宮沢賢治などエスペラント語に携わった歴史上人物の関連書籍やエスペラント語の絵本や児童書がありました。
【1階展示物】
・子ども向けに書かれたエスペラント語の絵本や児童書
・新渡戸稲造、宮沢賢治、二葉亭四迷などエスペラント語に携わった人の関連書籍
・日本国内および世界各地のエスペラント語支部の会報誌展示
・世界各国の言葉で書かれたエスペラント語の書籍
・世界エスペラント大会の写真
主人公が架空の世界でエスペラント語を使用するパソコンゲームもあったそう。新しい発見がいっぱいです。
2階もすべてエスペラントに関する書籍が並んでいます。
【2階展示室】
・世界エスペラント大会で配られたバッグの展示
・寄贈された蔵書 (現在整理中)
運営事務局長のドイさんは、中学生のころのエスペラント語に出会い、以来、勉強を続けてこられたそうです。
ドイさん:エスペラント語の良さは、シンプルな構造で習得しやすいことだと思います。独学でも身につけやすい言語です。 私は、エスペラント語を覚えることで世界中の人と知り合うことができました。先日はエスペラント語を通じて知り合ったベトナム人の結婚式に招待されて、ハノイに行ってきました。ぜひ多くの人にエスペラント語を知ってもらいたいです。
とエスペラント語への想いを語ってくれました。
これまでエスペラントについて、何の知識もなかった私ですが、「エスペラント博物館よこはま」でエスペラントの歴史的背景を知ることができました。エスペラントが世界平和を願って作られていて、構造が機能的であることなど、知らないことだらけだったので、展示はとても楽しかったです。
「エスペラント博物館よこはま」について、さらに詳しい内容はブログに掲載しています。