猫の『好きな匂いと嫌いな匂い』を解説!愛猫が敏感に反応する匂いを知ろう!
猫は非常に繊細な嗅覚を持っており、人間が気づかないような香りや匂いに対して敏感に反応します。
そのため人間にとっては心地よい香りでも、猫にとっては不快だったり、逆に猫が好む香りは人間が嫌ったりと、さまざまです。
では猫が好きな香り、または嫌いな香りとはどのような香りなのでしょうか?また日常生活で気をつけるべきポイントはあるのでしょうか?
1.猫が『好きな匂い』3選
まず、猫が好む匂いにはいくつかありますが、今回は代表的な3つの香りを紹介します。
1‐1. マタタビの匂い
マタタビは、猫が好む臭いとして有名です。
マタタビには「マタタビラクトン」「アクチニジン」「β-フェニルエチルアルコール」という物質が含まれていて、これらが猫の中枢神経を刺激し、一時的に多幸状態にさせると言われています。
そのためほとんどの猫が、マタタビの匂いを嗅ぐと興奮したり、リラックスしたりさまざまな反応を見せるのです。
ただし与えすぎは注意しましょう。中毒性はないとされますが、子ねこや老猫には積極的に与えるのは控えたほうがいいかもしれません。
【ひとこと】マタタビが好きな猫って多いですよね!ただ我が家の3匹の愛猫のうち1匹はマタタビに無関心でした…。やはり猫によって好みもまちまちなんですね。
1‐2. ツナ缶の香り
猫が好きな香りの一つに「ツナ缶のにおい」があります。
ツナはたんぱく質が豊富であり、その香りが猫の嗅覚を刺激するのでしょう。とくに、ツナ缶を開けた瞬間の香りは、猫にとってたまらない魅力となります。
しかし人間用のツナ缶を、猫に与えるのは控えましょう。塩分や油分が過剰であり、猫の腎臓に負担をかけたり、肥満の原因となったりする可能性があります。
缶詰のおやつを与えるなら、猫用の缶詰を選んでくださいね。
1‐3. 飼い主の体臭や衣服の香り
猫は、飼い主の匂いを好むことが多いです。飼い主の衣服や布団など、自分に馴染みのある匂いは、猫にとっては安心感を与えてくれるアイテムなんですね。
ある説によると人間の汗などのにおいは、猫のフェロモンに似ているとも言われています。
帰宅後の靴下やTシャツのにおいを嗅ぐのも、「いいにおい♪」と楽しんでいるのかもしれません。
また猫の中にはおじさん臭、いわゆる「加齢臭」を好む猫もいるのだとか。猫が好むにおいとは、なかなか人間が理解しがたい一面もあるようですね。
2.猫が『嫌いな匂い』3選
猫は非常に敏感な嗅覚を持っているため、次のような嫌いな匂いには強く反応します。
2‐1. 柑橘系のにおい
柑橘類の匂いは、猫が嫌うにおいのひとつ。
というのも「酸っぱいにおい」というのは、腐った肉のにおいと同じだからです。
腐った肉を食べたら、命に関わります。そのため猫は酸っぱいにおいに、とても敏感なのです。
また柑橘類の皮に含まれる「リモネン」という成分は、実際に猫の中毒の原因となる物質なので、柑橘類は取り扱い自体も注意しましょう。
【ひとこと】愛猫は柑橘系のにおいのハンドソープを嗅いだだけでも、飛び跳ねて逃げます!本当に嫌いなにおいなようです…。
2‐2. 強い香水や芳香剤
香水や芳香剤のにおいも、猫が嫌うにおいのひとつです。
猫は嗅覚が非常に発達しているため、人間が心地よく感じる程度の香りでも、猫にとっては刺激が強すぎて不快に感じる場合があります。
香水などの人工的な強い香りは、猫にとって異質なもの。これが閉鎖空間内で漂っていたら、警戒心を抱かせるだけでなく、ストレスや体調不良の原因にもなります。
人間でも、たとえば香水のにおいが強い人と同じ空間にいると、「勘弁してくれ~」と思うでしょう。
鼻の利く猫は、それ以上に不快な気持ちになっていると思ってください。
そのため猫と一緒に過ごす部屋では、香りを控えめにするなどの配慮を、忘れないようにしてください。
なお部屋でアロマを焚く人もいますが、猫がいる部屋はたとえ天然由来のものでもNGです。
猫は肉食なので、植物由来の物質を分解できません。そのため分解できなかった物質が体の中にたまり、中毒を引き起こすことも…。
アロマを焚くのは、猫が過ごさない部屋だけにしておきましょう。
2‐3. 酢の香り
お酢のにおいも猫は非常に嫌います。
その理由は「柑橘系」と同様のものです。酸っぱいにおいは、腐った肉と同じなので本能的に嫌います。
【ひとこと】お酢くさい手で触ろうとしたら、逃げられました…。
3.まとめ
猫の嗅覚は非常に敏感で、好む匂いや嫌う匂いがあります。
猫によって好みが異なるケースもありますが、猫と暮らすなら、愛猫が嫌いなにおいの取り扱いに注意しましょう。
猫が快適に暮らせる環境を整えるためには、こういった「匂いに対する配慮」も欠かせません。