【神戸市東灘区】兵庫の素麺発祥の地は東灘区の青木だった
夏に近づくにつれ冷たい素麺が食べたくなります。兵庫県で素麺の生産といえば龍野が有名ですが、発祥の地はどうやら龍野ではないようです。素麺発祥の地の記念碑から素麺の歴史を少し紹介します。
花崗岩と水車があったからできたのが素麺!?
兵庫県の素麺発祥の地の記念碑は、東灘区青木にあります。場所はサンシャインワーフ神戸の前の通りになります。サンシャインワーフから徒歩で1,2分程度で行けます。
ここに設置されている解説によると、青木で素麺が作られた理由には花崗岩と水車が関係しているとのこと。六甲山で産出される花崗岩が石臼に適しており、さらにこの地区で盛んだった水車業が合わさり小麦粉の生産が盛んになりました。その小麦粉を使って作られたのが素麺だったという流れ。
昭和初めには龍野地区に出稼ぎで来ていた職人が戻り素麺生産を龍野に根付かせていき、生産の場所も変わっていったということだそうです。
素麺ひとつとっても今日までに至る事情を知るとまた違った興味が湧いてくるのが歴史の楽しいところです。
また素麺発祥の記念碑の横には西国街道の碑もありました。西国街道といえばここから西に行った石屋川駅近くの西国街道沿いに徳川道の起点があります。それにつきましては「幻の幕末の道、徳川道の平坦コースを歩いてみた」の記事で書いていますのであわせてご覧ください。
日ごろはサンシャインワーフにお買い物に来るだけの場所ですが、地域の歴史を知ることができるこんな記念碑が立っていたのですね。ご興味あればぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
サンシャインワーフ神戸
神戸市東灘区青木1-2-34