【川越市】特に川越市民は知っておきたい! 歴史的価値が高い建物関連の現在進行形の工事をまとめて紹介!
町は時代に応じて変化していきます。今回は歴史的価値が高い建物が関係する情報です。2024年10月現在、川越の市街地で工事中の建物をまとめて紹介します。
「佐久間旅館」が解体
川越市松江町で営業していた割烹旅館「佐久間旅館」は明治27年(1894年)の創業で、多くの文人墨客が利用した川越を代表する宿でした。なかでも「破戒」などで知られる文豪・島崎藤村の定宿として知られています。惜しまれつつ廃業したのは2018年のことです。
その「佐久間旅館」の建物は廃業後もそのままの状態となっていましたが、2024年9月17日に解体工事がスタートしました。
なお、「佐久間旅館」といえば特に明治44年(1911年)に建築された「奥の間」が歴史的な価値が高く、1999年に国の登録有形文化財(建造物)に指定されています。近隣の方々や工事の関係者の方々のお話によると、その「奥の間」は今回の解体工事の対象ではなく、当面は維持される予定だそうです。
実際、10月11日に確認したところ、「奥の間」がある建物は工事の対象とはなっていませんでした。
【工事情報】
- 施設名/佐久間旅館
- 住所/埼玉県川越市松江町2-5-4
- 工事内容/2018年の廃業後もそのままの状態で残っていた建物の解体工事がスタート。解体工事は2024年12月28日までを予定
「加藤家住宅」の跡地に新しい建物が建築予定
明治時代に建築されたとされる「加藤家住宅」は市指定の文化財で、大正浪漫夢通り沿いにありました。「ありました」と過去形なのは2023年1月に火事があり、その後、その建物は取り壊しになったからです。
その跡地では新築工事が進行中です。
現地の案内現地の案内には「(仮称)メディカル・F 新築工事」と表記されています。
「メディカル」は英語(medical)の形容詞で、意味は「医療の・医学的な」です。 複数の近隣の方や関係者の方にお話を伺ったところ、「病院ができると聞いています」と具体的な病院名も教えていただきました。
なお、掲示されている「労災保険関係成立票」によると事業の期間は2024年12月19日までとなっています。
【工事情報】
- 施設名/加藤家住宅跡地の(仮称)メディカル・F
- 住所/埼玉県川越市連雀町11-8
- 工事内容/取り壊しになった歴史的価値が高い建物の跡地に新築工事が進行中。工事の事業期間は2024年12月19日までを予定
「川越市蔵造り資料館」が耐震化工事を実施中
川越観光の中心地・蔵造りの町並みにある、「川越市蔵造り資料館」は市指定文化財に指定されている貴重な歴史的遺産です。こちらも工事中です。
「川越市蔵造り資料館」は昨年から工事をスタートしているのでご存知の方は多いでしょう。
そして、工事中は利用できないこともあり、いつ工事が終わるのか、気になっている方は少なくないでしょう。
いつまでかというと、3年後(2027年)の2月末を予定しています(川越市の公式サイトでは令和8年度までとなっています/「年度」は一般的には4月1日~翌年3月31日です)。
利用できるようになるのが待ち遠しいですね。
【工事情報】
- 施設名/川越市蔵造り資料館
- 住所/埼玉県川越市幸町7-9
- 工事内容/耐震化工事を実施中。工事の事業期間は2027年2月28日までを予定
以上、今回は川越の市街地を対象エリアとして、歴史的価値が高い建物が関係する工事の情報をまとめて三つ、お届けしました。