MLBに新たな“珍記録”が誕生
9日のレイズ戦で今季24度目の先発に臨んだレッドソックスのリック・ポーセロ投手が、6回を投げ4安打2失点、7奪三振の好投を演じ、今季6勝目を飾った。
昨年は22勝を挙げ最多勝に輝いたポーセロ投手だが、今シーズンはなかなか勝ち星を伸ばすことができず、ここまでリーグ最多の14敗を喫するなど苦しんできた。それだけにこの日の勝利はポーセロ投手にとって大きな意味を持つものだったが、残念ながら今回は勝利以上に“別の記録”で注目を集める結果になった。
5回の登板時に3者三振に退け、珍しい『immaculate inning』(欠点のない完全なイニング)を達成していたのだ。
長年MLB取材を続けてきた筆者にとっても『immaculate inning』は、なかなか耳慣れない表現だ。改めて調べてみると、1ニングを9球で3三振に抑えることを意味するらしい。つまり1回を“3連続3球三振”に抑えるというもの。まさに投手(特にクローザー)にとって夢のような抑え方だといえる。
ポーセロ投手が今回達成したことでMLB全体で今シーズン8度目となり、2014年に記録さえれていた最多記録を塗り替え、MLB新記録を樹立することになった。ポーセロ投手が新記録達成の記念すべき投手になったというわけだ。
これまでもMLBでは様々な記録をしっかりチェックしているが、なかなか日本では意識しないような“珍記録”だろう。これからも可能な限り、MLBが取り上げる様々な面白記録を紹介していければと思っている。