節電したい! 家庭で消費電力が高い意外な家電は?
暑い日が続いています。エアコンをつけっぱなしにすることが多く、電気代が気になりますよね。節電をしたいところですが、この暑さではエアコンを控えると命にかかわることも。家庭ではどの家電が消費量が高いのか、まずチェックしてみましょう。
家庭における機器別エネルギー消費量の内訳について(平成21年)では、5位までの順位は以下のようになっています。(※)
1位 冷蔵庫 14.2%
2位 照明器具 13.4%
3位 テレビ 8.9 %
4位 エアコン 7.4%
5位 電気温水器 5.4%
冷蔵庫は365日24時間使っているので予想できましたが、意外と多いのは「照明器具」ですよね。これは、いまだに効率のよいLED照明ではなく、蛍光灯や白熱灯を使っているご家庭が多い、ということを示しています。
日本照明工業会(Living Vision 2030)のデータによると、LEDの普及状況を見ると2021年でも半数ほどが蛍光灯や白熱光といった従来の照明器具を使っているとのこと。
では、どれくらい従来の照明器具とLEDの照明器具では消費電力が変わるのでしょうか。
蛍光灯からLEDに変えることで約58%ダウン、白熱電球からLEDに変えると、なんと約86%もダウンするとのことです(パナソニック調べ)。
リビングなどの大きな照明器具は既にLED照明を使っているという方も多いかと思いますが、チェックしていただきたいのは個室、廊下、トイレなどの照明です。特に白熱電球は小さくても消費電力が高いものが多いので要注意です。
消し忘れなどの無駄をなくせる便利な人感センサー付きなどもおすすめです。我が家も子どもによる消し忘れが多いので、洗面所は人感センサー付きに変更することにしました。
あとはダウンライトも要チェック。小型電球(E17)も最近は種類も増え、「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」などから色を選ぶこともできます。廊下・玄関などはあたたかみのある「電球色」が人気です。
照明はすぐに変更できて、手軽に消費電力を落とせる家電です。白熱電球に比べると本体そのものの価格は高めですが、長い期間使えますし、毎月の電気代も変わります。ぜひ家の中の電球を今一度確認してみてくださいね。
※資源エネルギー省の平成21年度民生部門エネルギー消費実態調査および機器の使用に関する補足調査より、日本エネルギー経済研究所が試算