【京都市北区】紫式部のお墓と小野篁と「紫式部どらやき」と
大河ドラマ『光る君へ』の主人公として注目を浴びる紫式部。そのお墓とされる場所が、堀川北大路の交差点からすぐ近くにあります。
なぜか小野篁とペアの紫式部の墓
この場所はかつて雲林院の境内でした。
紫式部はこの付近で生まれ育ったとされており、この辺りの地名が「紫野」ということから「紫式部」という通称となったという説もあります。
墓所の入り口には紫式部と並んで「小野篁」の名前も見えます。
小野篁(おののたかむら)は平安時代前期の学者であり、小倉百人一首にも選ばれている歌人・詩人。昼間は朝廷で働き、夜間は地獄で閻魔大王の補佐をしていたという伝説の持ち主です。
『源氏物語』の注釈書『河南抄』によると、紫式部の墓は雲林院の小野篁の墓の西にあったとされています。そこからこの場所が紫式部の墓の有力な場所だとされるようになりました。
こちらが小野篁のお墓ですね。
そして西隣にあるこちらが紫式部のお墓です。
墓域は1937年(昭和12年)に整備され、1989年(平成元年)に歴史学者の角田文衛氏が揮毫した顕彰碑が建てられています。
ちなみに小野篁の顕彰碑もあります。
なぜ小野篁と紫式部の墓が同じ場所にあるかというと、これは『源氏物語』で愛欲を描いた罪で地獄に落とされた紫式部を、篁が閻魔大王にとりなしたという伝説にもとづくものだそうです。
「千本ゑんま堂」こと引接寺(いんじょうじ)もそうですが、実際にはなんの関係もない2人なのに、不思議な縁ですな…
紫式部どらやき
さて、目にとまったのが墓域内に貼られていたこちらの案内。
「紫式部どらやき」これは気になります。
というわけで行ってきました。場所は京都市北図書館の北にある通りです。
最近はいろんな自販機がありますが、どら焼きの自販機は珍しい。
「高山寺認可」の「鳥獣戯画どら焼き」も気になります。
このような可愛らしい箱に入ってます。
皮は紫式部の産湯として使われたとされる大徳寺の塔頭「真珠庵」の井戸水を使用しているそうです。
紫芋の餡が美味しゅうございました。
紫式部ゆかりの地めぐりの際には、ぜひこちらの紫式部どら焼きもどうぞ。
小野篁卿墓・紫式部墓所
住所/京都市北区紫野西御所田町
紫式部通り会
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