【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part358:外出時に女性が顔を隠す理由!他
みなさん、こんにちは~!
今日も「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動シリーズ」をお届けしますよ~^^
毎回、韓国ドラマに出てくるさまざまな不思議を取り上げているこのシリーズですが、今回は時代劇のなかに見られる不思議に注目してみたいと思います!
韓国時代劇を見ていると、その時代ならではの文化や風習というものが窺えて、現代劇とはまた違った面白さがありますよね。
その分、「なぜ?どうして?」と思うようなシーンも多く出てきます。
今回は、そんな韓国時代劇の不思議の中から2つピックアップしてご紹介したいと思います!
それでは、さっそくどうぞ~
「外出時に女性が顔を隠す理由とは…?」
韓国時代劇では、女性が顔を隠して出掛けるようすが見られます。
このとき、女性が顔を隠すために頭に被っているのは「장옷(チャンオッ)」と呼ばれるものです。
「장옷(チャンオッ)」のほかに「장의(チャンウィ)」と呼ばれることもあります。
一見すると、羽織物のようですが、実際に袖に腕を通して着ることはありません。
服として着ることも出来そうに思えますが、これはあくまでも顔を隠すためだけに使われていたようです。
それにしても、なぜ、女性がこのようなものを被って外出していたのか気になりますよね。
その理由は、この時代、女性が身内以外の男性に顔を見せて歩くのはタブーとされていたからなんです。
朝鮮時代は男女差別が激しく、女性がよその人に顔を見せて歩くのは、はしたない行為といわれていました。
それで、「장옷(チャンオッ)」や「장의(チャンウィ)」で顔を隠して出掛けていたというわけなんです。
また、同じ女性でも身分によって顔を隠すものに違いがありました。
「장옷(チャンオッ)」と「장의(チャンウィ)」は、おもに庶民層の女性たちのあいだで使われていました。
「両班(ヤンバン)」と呼ばれる貴族層は、韓国時代劇ではおなじみですよね。
この「両班(ヤンバン)」の女性たちは、「쓰개치마(スゲチマ)」と呼ばれるものを使って顔を隠していました。
この時代、男女差別だけでなく、身分の差が激しかったことも分かりますね。
この女性が顔を隠す風習は、時代によって少しずつ変化していったといわれています。
時代によって被っているものに違いが見られることもあるので、ちょっと注目してみてくださいね!
つづいては、こちらの不思議をどうぞ~!
「時代劇でよく聞く『マ~マ~』とは、どんな意味?」
時代劇を見ていると印象的な「マ~マ~」という呼び方。
みなさん、気になったことあるのではないでしょうか?
「ママ」と聞くと、ついつい「お母さん」を思い浮かべてしまいますが…笑
もちろん、韓国時代劇のなかで使われている「ママ」は、「お母さん」という意味ではありませんよ!
「ママ」というのは、王族に使われる敬称なんですね。
特に女性王族に使われることが多く、漢字では「媽媽」と書きます。
「媽媽」と呼ばれる代表的な王族は、王妃である「중전(チュンジョン)」です。
朝鮮時代、王妃は中殿(チュンジョン)と呼ばれていました。
目下の者が王妃を呼ぶときは、敬称である「媽媽」をつけて「チュンジョンママ」と呼んでいました。
そのほかにも「媽媽」をつけて呼ばれる女性王族は大勢います。
「大王大妃媽媽:대왕대비 마마(テワンテビママ)」は、王の祖母、先々代の王妃にあたります。
そして、「大妃媽媽:대비마마(テビママ)」は、王の母であり、先代の王妃ということになります。
王の娘たちにも「媽媽」敬称がつけられます。
正室が産んだ娘は「公主媽媽:공주마마(コンジュママ)」と呼ばれ、側室が産んだ娘は「翁主媽媽:옹주마마(オンジュママ)」と呼ばれますよ。
ここまで見て頂いて「媽媽」は、主に女性王族に対する敬称として使われることお分かりになったかと思います。
しかし、男性王族にも「媽媽」が使われる場合があります。
それは、王の子供たちが父親を呼ぶときです。
「アバママ」、「オマママ」という呼び方も、時代劇ではよく耳にしますよね。
「아바마마(アバママ)」というのは、王の子供たちが父親を呼ぶときに使う敬称です。
日本語ならば、「父上」または「お父様」といったところですね。
そして、「어마마마(オマママ)」は、王の子供たちが母親を呼ぶときに使う呼び方です。「母上」、「お母様」という意味ですね。
時代劇の呼び方や敬称というのは独特で分かりにくいことも多いですよね。
しかし、呼び方や敬称が分かると、関係性や立場が明確になって物語をより深く理解することにもつながります。
時代劇を見るときには、耳を澄まして聞いてみてくださいね!
いかがでしたか?
時代劇を見ていると、韓国の歴史を感じることができますよね。
日本の歴史と比較してみるのも面白いかもしれません。
それでは、また次回もお楽しみに♪
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