【犬のしつけ】拾い食い防止やボール遊びを楽しむために「離せ」を教えておこう
こんにちは。ドッグキャッチしつけ教室 トレーナーの金倉です。
早速ですが、今回はおもちゃをくわえた後の「離せ」の練習をご紹介します。
おもちゃ遊びをした後、おもちゃを返してくれない。拾い食いをしそうになっていらないものを加えた後、返してくれない。など、離せを分かっていないと困ることが多いので、出来るだけ早く、楽しく教えておきましょう。
さて、コマンドを教えるとき、犬が正しい行動をした時に犬にとってのごほうびを用意することはとても大切です。
なので、今回も練習の前に「離せ」をした時にどんないいことがあるか?を飼い主さんが先に考えておいてください。
テンションが上がりやすい犬は、どちらかというと「離せ」は苦手です。物をくわえるということは犬にとってテンションの上がる出来事なので、それを少し収めて離させるということは、難易度的には少し高めになってきます。
興奮しやすいわんちゃんの場合は状態をよく見て取り組んで見て下さい。
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早速ですが、一番楽しくて早く離せを教える方法は「ボール遊び」の中のルールに取り込むことだと思います。ストレスの発散にもなるし、コミュニケーションを深めることもできます。
まず、ボールを投げます。ボールを持って帰ってきた後、咥えたものを離すときに「離せ」というコマンドを繰り返し教えていくことで、離せを覚えていきます。
英語でいう場合はドロップやアウト。ですね。
一番のおすすめは、とにかくおもちゃを持った手を押したり引いたりせずに、とにかく動かさないことです。
すると、犬にとっては何の楽しみもないので、自然におもちゃを離します。
とにかく、しっかりとした発音でぶれない言葉を使うこともポイントになります。しっかり、「離せ」とか「ドロップ」と、指示語をインプットするように行動に合わせてください。
そして、それができた時、必ずごほうびを与えてください。ほめるだけで喜ぶタイプの犬なら、「できたねぇ~可愛いねぇ~」と一緒になって喜ぶ作戦で繰り返していきます。
犬が咥えていたものを「離せ」と言ったら離すということが目的なので、方法はもっと色々とあります。
ボールを二つ用意して、もう一つのボールと交換するときに「離せ」を教えたり、おやつを用意して、おやつを食べるためにボールを離す。などのやり方もあります。どのやり方が良いか悪いか?は、飼い主さんが好きな方法が良いかと思います。
どんなやり方をするにしても、言葉をかけるタイミング、ほめるタイミング、本当にごほうびになっているか?をしっかりと意識して練習してみてください。
それから、ボール投げで練習を始めますが、犬にとってボールよりも魅力的なものだと離してくれなかったりすることは当然あります。
なので、ボールを「離せ」が出来るようになったら、少しずつ難易度を上げて練習することも大切です。
ロープのおもちゃや、齧るためのおやつおもちゃのようなものなど、少しずつステップアップしていくことも大切です。いつも言いますが、ステップアップは慎重に、少しずつ行うようにしてみて下さい。
咥えたものを取ろうとしたら、怒って噛みついてくる。というご相談は少なくありません。
取り上げようとするのではなくて、離すことを教えておくことで楽しく回避できると思うので、ぜひ頑張ってみてください。
YouTubeでは、動画で実践しながら解説していますのでぜひ合わせてゆっくりご覧ください。