【橋本市(高野山エリア)】「こどもの学びの場」としての駄菓子屋さんでありたい
昭和の時代には身近に存在した、昔ながらの肉屋さん、魚屋さん、うなぎ屋さん、豆腐屋さん、おもちゃ屋さん、本屋さん、といった個人商店を最近はなかなか見なくなってきました。
時代とともに、大型スーパーやショッピングモール、ネットショップでの購入へと多くの人がシフトしていく中で、まだ生き残ってくれている貴重な街の駄菓子屋さんを訪問しました。
創業昭和32年のお菓子問屋「駄菓子屋 西尾商店」さんです。
入り口からまず目に飛び込んでくるのは、色とりどりでたくさんの駄菓子の数々。
すごい、もうこれだけでパラダイス!
取り扱い点数は1000点以上あり、随時新商品を増やしているとのこと。
自分が子供の頃に食べていた見慣れた駄菓子から、最近の新しそうなキャラクターもの駄菓子、玩具も所狭しと並んでいます。
全部の商品を見て回るだけでも大変、というかワクワクです。
ちなみに、最近のお子様人気ランキング(店舗しらべ)
- 1位 じゃがりこ
2位 うまい棒
3位 クッピーラムネ
4位 コーンポタージュスナック
5位 カルビーポテトチップスうすしお
6位 ポテトフライ
7位 チョコエッグ
8位 モロッコヨーグル
9位 チョコボール
10位 カルパス
1位はもはや「駄」菓子ではない気がしますが、最近の子供のお菓子購入先はスーパーがメインで親が購入するので、単価の高いじゃがりこが人気があるのではないか、とのこと。
少子化やネットの発展などもあって、駄菓子屋さんは激減し、経済産業省の統計によると、駄菓子店はここ50年で約90%減少しています。そのため、新たに駄菓子屋さんを始めることも続けることも非常に厳しい時代です。
このお店では、インスタグラムで情報発信を始めたり、「くじ当て」用に特別なセット商品を作ったり、イベントやギフト用のオリジナル詰め合わせを作ったりして新たな需要も掘り起こしつつ、アルコールも販売されて、お店を守られています。
大人買いの好きな方は1箱買いで更にお得になるそうなので、ぜひ検討してみてください。
そんな大変な時代の中で、店長さんに伺った駄菓子屋さんを続けるやりがいとは?
①純粋に、子供たちが喜んでくれているのがうれしい。
②成長して、大人になった本人が懐かしがってまた来てくれる、または自分の子供を連れて買い物に来てくれる。
③こどもの学びの場になる。
スーパーではゆっくりと会計をすることが難しく、親が払うことが多い。そして最近はキャッシュレス決済化しているところも多く、昔のようにお金(紙幣と硬貨)の価値や数え方、お釣りの出ない払い方を学ぶことは難しい。
ここには子供が自分で考えながらお金を払うことのできる場、払い方を実践的に学ぶことのできる場としての価値がある。
確かに、私自身の子供の頃を思い出してみても、お小遣いを握りしめて、その小銭の額とお菓子の金額をにらめっこしながら商品を選び、毎回が算数の場だった気がします。
そんな貴重なこども自身が考える場をいつまでも残してほしいと思いました。
「応援」という名目で、自分用の駄菓子を買いました。ただの甘党です。
たまに出会う外国人にプレゼントすると、かなり喜んでもらえます。
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「西尾商店」
住所:和歌山県橋本市隅田町垂井85-3
電話番号:0736-32-0722
営業時間:水〜土 / 10 : 00~18 : 00 日・祝 / 10 : 00~17 : 00
定休日:第1日曜日、毎週月曜日・火曜日
(祝日の場合は営業致します)
HP:https://dagashiya-nishiosyoten.com/index.html
※平日昼間は割とすいているらしいです