【茅ヶ崎市】淹れたてコーヒーを再加熱!「XAYMACA」はこだわりの自家焙煎珈琲屋
これはいったいなんと読むのだろう?という名のコーヒー屋さんが、浜須賀の学園通り沿いにあります。オープンして1年と少し、いざ入ってみると繰り返し訪れたくなるような素敵なお店だったのです。
「XAYMACA」(ザイマカ)はジャマイカという国名の語源にもなったジャマイカ先住民の言葉で、森と水の大地という意味。なんと今回のオープンに合わせて決めたのではなく、ずっと前から将来お店を出すならこの名前と決めていたそう。ご主人は20代の頃から国内外を問わず様々な場所を訪れていた旅人で、きっと長らくジャマイカに滞在されていたのかと思いきや、実はそうではなく言葉の響きや意味に共感したからとのこと。ザイマカ、確かにちょと癖になりそうな響きです。
エントランスのガラスには、世界一美しく出会うと幸せになると言われている鳥、ケツァールをデザインした色鮮やかなロゴマークが描かれています。油断していると店の前を通り過ぎてしまうので、この絵を目指して行きましょう。
お店に入ると一際目を引くのが大きな焙煎機。自家焙煎珈琲屋を名乗るだけあって驚くぐらい立派。これだけでも一見の価値ありです。本来ならばコーヒー豆を選ぶこだわりとか色々伺うべき所、既に4回お邪魔しているにも関わらず、それ以外の話しばかりして全く聞いていなかったことに気がつきました。ただ、この後のコーヒーを淹れる工程だけでもご主人のコーヒーへのこだわりがしっかりと伝わってきます。
お店のメニューはシンプルにコーヒーと豆、それと奥様お手製のケーキやビスコッティなど甘いものが数種類あります。この日はエチオピアの深煎りと季節のケーキにしてみました。
ご主人、とっても丁寧にコーヒーを淹れてくれます。お店がオープンする前は都内の老舗有名店で5年も勤務してコーヒーを学んでいたとのこと。この日は平日のお昼時で静かだったこともあり、コーヒーの淹れ方を物凄く詳しく教わってしまいました。
淹れたあとが地層みたいになるように。いろいろと勉強になります。
ここでこだわりポイント発動!なんと淹れたばかりのコーヒーを再加熱し、お客さまに合わせた温度で提供してくれます。これはご主人が働かれていたお店のスタイル。ただ、コーヒーの淹れ方はお店によって違いがあるのでどれが正解ということはないですよとのこと。なんだかこの言葉を聞いただけで好感度倍増です。
そして、極上の一杯が完成です。写真を撮ってばかりで冷ましてはいけないと思いきや、なんと冷めても美味しく淹れているので、自分のペースでお飲みくださいと仰ってくれました。いつもよりゆっくり飲んでみましたが、確かに普段自分が淹れた時と違い、時間がたっても最後まで美味しくいただけました。
季節のケーキは奥様のお手製。この時はビテールという濃厚なビターチョコムースをココア風味のメレンゲでサンドしたもの。深煎りのコーヒーととても良く合います。
XAYMACAはコーヒーが美味しいのはもちろんですが、ご主人の声が俳優さんのようにハキハキとして聞き取りやすいのも居心地の良さにプラスされています。既に近隣のお客さまの心も掴んでいて、コーヒーを淹れながら他のお客さまと会話している光景は、さながら朝ドラに出てくる純喫茶のよう。本を読んだりスマホを眺めたりしながら、BGMのようにそんなやり取りが聴こえてくる空間がとても心地よいのです。
実はコーヒー意外にも気になるポイントが店内のあちこちに散りばめられていて、ちょっとしたインテリアやカウンターの板にも様々なストーリーが隠されています。幸せの鳥ケツァールを探すように、XAYMACAの店内で美味しいコーヒーとともに宝探しをしてみてはいかがでしょうか。きっと楽しい時間が過ごせるはずです。