【鴻巣市】閉校後も地域の繋がりを作る旧笠原小学校。「笠原のんびり市」にお邪魔しました。
鴻巣市立笠原小学校は2022年3月に148年の歴史に幕を下ろし、閉校となりました。
子どもたちの声が聞こえなくなった小学校は、やはり寂しく感じますね。小学校の役割は「こどもたちの学び舎」というのは大前提ですが、子どもたちがそこにいるというだけで、「地域の繋がり」も生まれる場所です。登下校の見守りや、行事への参加。保護者だけでなく地域の住民の皆さんの協力が必要な場所でした。
笠原のんびり市
小学校の閉校で地域が寂れたり、廃れたりすることを懸念して立ち上がったのが、「笠原のんびり市」を主催する旧笠原小学校跡地利活用実行委員会です。年に2回ですが、笠原小学校でイベントを行うことで、薄れてしまいそうな地域の繋がりを諦めることなく活性化させていくことを目的としています。
笠原小学校は、閉校してからもうすぐ2年がたとうとしていますが、校舎は管理されており、非常に綺麗に保たれています。イベントを定期的に行うことでより清掃に手をかけますし、また月曜日が来れば子どもたちが集まって授業が始まってもおかしくない雰囲気です。
机や椅子、掲示物もあの頃のまま。この校舎を利用して、鴻巣市内外のお店が出店しました。人気のケーキ店や、ハンドメイド店など物販だけでなく、ワークショップや体験ができる店舗がたくさんありました!
「◎◎(店名)は5年1組にあったよ!」という会話、ちょっと文化祭みたいで大人もワクワクしてしまいます。
笠原地区自治会連合の出店、射的や
かつての笠原小学校の児童たちが現在通っている、鴻巣市立中央小学校の親御さんによる有志団体(CKJ結の会)のガラポンなど、商店以外の地域の出店もありました。
笠原のんびり市のコンセプトは
駅からも国道からも中山道からも離れたこの地域ならではの、のんびりな空気が流れるのが特徴的ですね。お祭り騒ぎするようなイベントではありませんが、日差しのあるぽかぽかな校庭でだら〜んとできる、贅沢な時間。なんとも言えない至福の時間です。
近隣のイベントやマルシェに目を向けてみると、どこかの商店の方が中心となって。商店の横の繋がりを生かして。市が企画して。という流れが多いのかなと感じているのですが、この笠原地区はそもそも商店があまりない地域なんだそうです。なので、地域の「商店」ではなく、地域の「人」が力を合わせて作り上げているのがわかります。その手作り感が、小学校という場所に合っていてほっこりするんです。
年に2回開かれる「のんびり市」。日程も毎年4月29日、11月23日に固定し、この日といえば「のんびり市」と、馴染みになるイベントになることを目標にしています。そして、笠原小学校は「笠原のんびり市」だけでなく、一時使用することができます。有意義に活用されて学校がこれからも生き生きとしてくれると嬉しいですね。
次の「笠原のんびり市」は、2025年4月29日。まだ先の季節のお話ですが、ぜひスケジュール帳にメモしてくださいね。これからもこの地区の繋がりが続くように、のんびり楽しみながら、一緒に盛り上げてください。
笠原のんびり市
主催:旧笠原小学校跡地利活用実行委員会
場所:旧笠原小学校(埼玉県鴻巣市笠原1613番地)
開催日:毎年4月29日、11月23日
SNS:インスタグラム