【姫路市】店主がカフェを巡り「こうだったらいいな」を取り入れた、コーヒーと米粉中心のおやつの店
遡ること10年前。「こうじゃないと、ああじゃないと」とストイックだった店主は体調を崩したそうです。勤務していた職場を退き、家族のすすめもあって、その後に自身が大好きなコーヒーが楽しめる店を姫路市西新町にオープンしました。「まぁ、いっか」と思えるように、名付けた店の名は「coffee icca(イッカ)」。8月4日で1周年を迎えます。
トイレや入り口、おしぼりにまで配慮が
明治期の古民家をリノベーション。2階の床を取り除いたくらい。ほぼそのまま。六十数年前には住居兼クリーニング店として開業していた場所で、その経営者夫妻が月に1度、立ち寄るとの感慨深いストーリーも聞きました。
トイレのスペースは広め。ベビーカーや車いすがスムーズに入れるよう、入り口はスロープに。「自分がカフェに行ったとき、こうあってほしいという項目を集めました」とほほ笑む店主。厚手で上等な丸型おしぼりにしたのにも経験が生かされています。
店主はオープンまでに数カ所の焙煎所で講座を受講し、コーヒーの歴史から淹れ方にいたるまでを勉強してきました。
甘みを感じる中煎りと深煎りのブレンドコーヒー(500円)は加古川市の「Kotobuki焙煎」から。同店の焙煎にかける思いとエチオピアへの支援活動に共感したのがきっかけの一つ。iccaでも募金箱を設置しています。
浅煎りは店主のお気に入りだという姫路市の「Hi,Coffee.」によるiccaブレンドを。フルーティーな「ライトブレンド」(500円)。
今月のコーヒー(8月は「BRAZIL イパネマ ストロベリー ブルーエディション」)や数種のシングルコーヒーも。テイクアウト可能。
衝撃走る「おやつプレート」のコーヒーゼリー
コーヒーとのペアリングを考えた、米粉を中心とした素朴なおやつも魅力的。
その都度、種類は変わりますが、千姫は初回訪問時に「米粉のヨーグルトマフィン」と出合えました。
レモンの果皮が入っていて、とても爽やか。
取材時は「おやつプレート」を。
ショーケースの中から選んだおやつ1つにコーヒーゼリー、米粉クッキー、フルーツが付きます。
おやつはパイナップルのドライフルーツとクリームチーズがデコレーションされた「米粉のキャロットマフィン」。たつの市にある「右田農園」の有機ニンジン、生地に散りばめられたレーズンとで新たなマフィンの一面を知りました。
コーヒーゼリーには驚きを隠せません。現在、シングルコーヒーのメニューリストにある高級な「コロンビア エルパライソ ライチ」を気軽に味わってほしいと採用しています。
口に入れた瞬間は紅茶のよう。色も紅茶に近いですよね。続いてライチのフレーバーが広がり、最後に甘みのあるコーヒーが出現して不思議でした。
取材をしていると、店主のコーヒーに対する情熱がひしひしと伝わってきます。「自分で豆を焙煎してブレンドする」のが目標だとか。
今月は1周年を記念して、抽選会や企画も実施。まだまだ挑戦を続けるiccaへ行こう!
coffee icca(イッカ)
兵庫県姫路市西新町108-8
電話番号:079-290-8420
営業時間:11:00~16:00 ※8月24、31日は米粉のワークショップ開催のため正午から
定休日:水曜 ※8月14日はオープン
駐車場:あり(小姓町パーキング2番、12番 / 元町鵜野パーキング1番)