2022年の新成人は120万人・前年比で4万人減
・2022年1月1日時点で寅(とら)年生まれの人口は1025万人、新成人の人口は120万人。新成人の数は前年2021年と比べて4万人の減。
・新成人の総人口比は0.96%。
・新成人の数はおおよそ減少中。
新成人は120万人、前年と比較して4万人の減
総務省統計局は2021年12月31日、2022年1月1日現在における「寅(とら)年生まれ」の人口と「新成人」の人口の推計データを発表した。それによると寅(とら)年生まれの人口は1025万人で、新成人の人口は120万人との推計となり、新成人の数は前年2021年と比べると4万人の減少となった。
2022年の新成人(2021年中に成人に達した人、2022年1月1日現在20歳)の人口は120万人だが、内訳としては男性61万人、女性59万人で、男性は女性より2万人多い。
新成人の人口推移を見ると、グラフ左側に位置する1970年が一番多い。これは第一次ベビーブーム世代が成人に達したのが原因。その後減少を続けているが、1980年以降再び増加に転じ、第二次ベビーブーム世代の人が成人に達する1995年前後にピークを見せる。その後減少傾向を再開し、今はそれが継続中の状態にある。
今回発表された2022年の新成人120万人は、データが残っている範囲ではこれまでで過去最低値だった2014年・2016年におけるの121万人からは1万人少ない。新成人の総人口比は0.96%となり、昨年同様に総人口比で1%未満(2つ目のグラフで確認できるが、12年連続の状況)は継続中。
グラフ上、1987年に大きなへこみが生じているのが目にとまる。これは昭和41年・丙午(ひのえうま)年生まれの人が成人した年。いわゆる「丙午信仰・迷信」により出産数が極端に少なかったことに起因するもの。これが主な原因で、十二支では丙午生まれの人口がもっとも少なくなっている。このように視覚化すると、ここまではっきりとした動向が確認できる次第である。歴史的事実として覚えておくとよいだろう。
寅年生まれは1025万人
2022年は寅年。その寅生まれの人口は全年齢合わせて1025万人で、そのうち男性は499万人・女性は526万人。総人口1億2545万人に占める比率は8.2%。出生年別に見ると、2022年中に48歳になる昭和49年(1974年)生まれの人が198万人でもっとも多い。次いで多いのは昭和25年(1950年)生まれの人で185万人。また寅年生まれの人口は十二支の中では9番目に多い人数となっている。もっとも多いのは丑(うし)年生まれで1139万人。
2022年は寅年の中でも壬寅(みずのえとら)に該当する。壬は「種がまだ地中にあって芽が出ていない状態」、寅は「種が地中から芽を出そうとしている状態」を意味する。このことから何かを始める、動き出すのによい年だと解釈ができる。ただし壬の要素があるため、その年にすぐに結果が出るとは限らないようだ。大きく花開くための胎動の時期として、希望を持ちながら前向きに進もうと読めばよいのだろうか。
2022年も2021年同様に、国内外を問わず歴史の転換点となる多くの決断が行われ、波乱に富んだ事象が生じるのだろう。また、新しい物事も多数生まれるに違いない。
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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。
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