台風6号 11日から沖縄へ その後は急加速して本州の南に 雨のピークは？
台風6号は、11日から沖縄の先島諸島に接近します。12日（火）には沖縄本島付近から本州の南へ進み、急に速度を上げるのが特徴です。本州付近でも各地で、激しい雨の降るおそれがあります。
台風6号、11日～12日に沖縄へ
台風6号のコースは、ここ数日、予測にブレがありません。概ね固まってきています。
台風は11日夜には、石垣島など先島諸島に接近。強い勢力を保っている可能性もあり、暴風や高波、大雨に対して警戒が必要です。
12日の午前中には、沖縄本島付近へ。勢力は徐々に落ちるため、記録的な暴風などはなさそうですが、台風への備えが必要な状況です。
台風は本州の南で急加速
12日（火）には、台風は九州～本州の南海上を東へ進みます。海水温が低く、台風としての勢力は次第に衰えていきます。本州付近では、交通機関が混乱するような暴風雨の可能性は低い見込みです。
一方、衰え始めた台風は、帆が壊れた帆船のように、上空の風に流されます。今の本州付近は、上空の西からの風が強く、台風は本州の南を速度を上げて進むことになります。13日（水）の昼間には、台風ではない状態で、本州の東海上へ遠ざかるでしょう。
雨のピークは？
台風が持ち込む大量の水蒸気によって、台風から少し離れた本州付近でも、大雨のおそれがあります。
台風の動きが速いのと同様に、雨雲も速く動きます。そのため、雨のピーク時間は比較的短めで、6時間前後の所が多く、激しい雨となるとさらに短い見込みです。
タイミングは降水量予測図を見て頂きたいのですが、雨のピークは西から順に動き、大まかには、12日（火）朝は九州、12日夕・夜には近畿・東海・北陸、12日夜遅く～13日（水）早朝に関東となりそうです。
被害を出すような大雨は、非常に狭い範囲で降ります。たいして降らずに終わる所も多い一方、激しい雨に当たるおそれもあるという状況です。
現時点での場所の絞り込みは難しいのですが、雨がピークを迎える時間の前後は無理な行動を控えていただきたいところです。
なお、海の高波は、雨のようにピーク時間は短くありません。台風や低気圧通過の前後も含めて、慎重な行動をお願いします。
