沖縄あす(16日)にも梅雨入りか
【沖縄の梅雨入りは?】
5月の連休の頃、沖縄では梅雨入りの時期となります。(沖縄の梅雨入り平年値 5月9日)しかし今年は遅れており、きょう15日(日)現在、まだ沖縄気象台から梅雨入りの発表はありません。梅雨入りの区分は、平年に比べてすでに「遅い」となっています。
【今年はなかなか梅雨入りせず】
今年の沖縄地方はなぜ梅雨入りの時期が遅れているのでしょうか。その理由は高気圧の強さや張り出しにありました。例年は梅雨前線が停滞する頃ですが、気圧配置を見ると日本の南海上で高気圧が強く、沖縄地方も高気圧に覆われて、前線が停滞しにくい状況だったことが伺えます。
【梅雨入りの目安】
梅雨入りは「梅雨入りしたとみられます」と沖縄気象台が発表します。 梅雨入りする為には、目安・条件がいくつかあります。
地上付近の気圧配置を見てみると、
■沖縄の近海に前線が停滞する。
■南シナ海や太平洋高気圧のへりから湿った空気が入る。
■曇りや雨のぐずついた天気が2・3日続く、またはその予想が出ているなどとなっています。
【4月に梅雨入りしていた?】
先月の沖縄は大雨となりました。那覇の4月の雨量は350ミリを超え、4月の平年の2倍以上の雨が降りました。
4月上旬から大雨になるのは大変珍しく、今年は南海上から暖かく湿った空気が入りやすくなっていたことがその要因と考えられます。
この暖かい空気の影響で4月の平均気温は、沖縄地方全ての地点(気象官署及び特別地域気象観測所)で平年を上回り、地域平均気温の平年差は+1.7℃とかなり高くなりました。
ところが5月に入ってからは梅雨入りのタイミングがなく、大型連休中もその後も晴れた日が目立ちました。沖縄では、もう梅雨は明けたんじゃないか、梅雨の事を忘れていたと言われているほどです。
【あす(16日)にも梅雨入りか?】
予想天気図と週間予報資料を見ると、あす(16日)は寒冷前線が通過し、その後も沖縄付近は前線が伸びてくる予想です。梅雨入りの条件となる要素が揃いつつあります。週間予報では、この先しばらく曇りや雨の予想です。あす(16日)は晴れのち雨の予想となっており、前線のタイミング次第では、あす(16日)に梅雨入りの発表があるかもしれません。