地中にもぐるマシンを作れるか?長年の謎にLEGOで答える
漫画やアニメに出てくる「地中にもぐるマシン」は作れるか?長年の謎だった。LEGOでいろいろなマシンを作って試した。
結論から言うと、できた。実際にもぐった。それがこの動画である。
もぐることに成功するまで、かなり試行錯誤が必要だった。以下のような試作機を6台作った。
ドリルくん1号
『サンダーバード』に登場する『ジェットモグラ』のタイプである。先頭にドリルがついているのが特徴で、漫画やアニメによくでてくるやつ。前についているドリルで掘り進んでいく。
これは最初から予想していた通り、本体のほうが回ってしまい、もぐることはできなかった。ちなみに、土もLEGOで作っている。
ドリルくん2号
これはただの四駆であるが、前後のタイヤを逆回転できる。前後逆回転で土をかき分ければもぐるかもしれない。
やってみると、タイヤとシャーシの間に土がつまって動けなくなった。
ドリルくん3号
3号は2号の改良版。マシン全体で土をかき分ける作戦である。これならいけるかも…と思った。
しかし、マシン全体に取り付けた小さい歯車はすべって土をかき分けることができなかった。ドリル部分はある程度の大きさが必要だということが分かった。
ドリルくん4号
マシンの下にタイヤを4つ水平に取り付けて回すことにした。パーツを少なくするため、モーターとタイヤは直結している。できるだけシンプルに小さく作る必要がある。マシンが大きくなると、広範囲にかき分ける必要があるので、もぐるのが困難になるからである。
半分くらいまでもぐることができたが土の圧力でタイヤを回せなくなった。モーターとタイヤの間に歯車を挟んでトルクを上げれば回せるかもしれないが、マシンが大きくなるし、土がつまるスキマができてしまう。やはりもぐることは非常に難しい。
ドリルくん5号
5台目はこれまでとは全く違う方法を試すことにした。振動で土をかき分けてマシンを沈ませる作戦である。マシンの形状は単純な立方体にした。
マシンの内部で重りを高速回転させて振動を発生させる。
しかし、まったくもぐらなかった。
ドリルくん6号
6台目は4台目の強化版として作った。非常にシンプルだが、これにたどり着くまで時間がかかった。
タイヤではなく、ただの棒を4本回す。モーターはより強力なものを使った。
もぐるか試す。
いい感じでもぐり始めた。
もぐった。もぐるマシンはできることが分かった。