車酔いを消し去るメガネ「シートロエン」日本上陸、体験テストしてわかった驚きの効果

この10年のITの発展でわれわれの生活で増えた習慣が、とにかくいつでもどこでもスマホの画面を見ることです。また、ナビアプリなどの普及により、車の中でスマホを見る機会も増えています。車内の音楽もスマホからという人も少なくないでしょう。ただ、そうなってくると問題になってくるのが「車酔い」です。
そして、この車酔い対策に効果があると昨年欧州で話題になったのが、シトロエンから発売されたシートロエンです。

車酔い防止の効果とその見た目のおもしろさから話題になったことを記憶している人も多いのではないかと思います。そのシートロエン、日本でも発売されることが決まり、ひと足先に体験させていただきました。

といっても、私は車を運転しなくてはいけないので、友人にこの車酔い防止メガネの被験者になってもらいました。被験者の車酔いスペックとしては「だいたいの乗り物に酔いまくる、すぐ酔うからタクシーも苦手、当然地図なんて見れないから案内もできない」という感じだそうです。
実験結果の前に、このシートロエンについて簡単に説明しておきましょう。

- 樹脂製のメガネフレーム内部に着色された液体が封入
- 液体が顔の正面と左右にあり、揺れることで水平線を再現
- 車酔いになったかなと思ったらシートロエンをかける
- 10分程度でリラックス効果が現れる
要するに車に乗っていて気持ち悪くなったら、この車酔い防止メガネをかければ大丈夫!ということです。あくまでも気持ち悪くなってからでいいというのが、まずポイントです。
被験者に一度シートロエンをかけてもらったのですが、正直珍妙です。またやわらかい樹脂でできているので、大人でも子供でも、メガネの上からでもかけることができます。

さて、シートロエンのテストの手順ですが、まず車酔いしてもらって、それからシートロエンをかけるというだけです。そこで、まず車に乗ってもらって、スマホの画面を凝視してもらいました。普段は車の中でスマホなんて見たら一発で酔うので見ることは絶対にないそうです。ということで、以下シートロエンのテストの結果です。

- 車が動き出して、5分で車酔いになる
- シートロエンをかける
- 1分とかからずに治った(というか気分的にはかけた途端に劇的に治ったそうです)
実際にやってみて、このシートロエンの用法でびっくりしたのは、普通車酔いしたときって、外や遠いところを見ますが、その真逆のことをした方がいいところです。つまり、今回のテストでいうと、車が動いていて、かつスマホを見ているときの方がむしろ効くのです。そう、意外な感じがするのですが、自分をどんどん車に酔う状態に積極的にしていった方が治るのです。
酔ったときには、むしろスマホなり本なりを積極的に見た方が、シートロエンの場合は治りが早いというのは、公式動画の中でも表現されているポイントです(後半1分15秒ぐらいから)。
また、ほぼほぼ治ったかな?と思っても、そのままかけ続けていた方がいいような気もしたそうです。ひょっとしたら、気のせいかもしれないということで、実はテストは2回したのですが、やはり効果抜群。被験者は「これ欲しい!」という言葉を残しました。
正直なところ、テストをするまでは、ホントに車酔い防止になるのかな?と半信半疑だったのですが、2回ともすぐに効果が出る様子を、横で見ていて、すっかり感心しました。なお、フランスでは医療機器(開発元:Boarding Glasses)として販売されています。
このシートロエン、全国のシトロエンショールーム、およびシトロエンオンラインショップにて販売されます。乗り物酔いに長年悩まされた人、家族に乗り物酔いにしやすい人・お子さんがいるみなさん、このシートロエン試してみる価値ありますよ。