【市川市】事業承継の新しい形! 老舗町中華店を復活させる千葉商科大学生の新たな挑戦!
千葉商科大学の正門の右手にある「萬来軒」。多くの学生や教職員、卒業生、地域の皆さんに愛され続けて、67年間営業を続けてきましたが、店主の体調不良に伴い、約2年前に休業していました。
この萬来軒の状況を知った千葉商科大学商経学部4年芹澤孟さんは、萬来軒の味を復活させ、この先も続く店にしていきたいと事業承継を決意。2024年11月1日(金)に新「萬来軒」として復活オープンしました。
芹澤さん、実は3年前にも取材させていただいたことがあり、千葉商科大学内で学生ベンチャー食堂をオープンした実績がある方なんです。
この学生ベンチャー食堂というのは、意欲ある学生が在学中に自分で企業を興そうと意欲を持つことを奨励し、学生のために一部の教室を拠点として貸し出すもの。授業で学んだ理論を店舗の運営に活かし、実社会で役立つ経営の知識とスキルを身につけてもらうことが狙いだそうです。今回事業承継を決意した芹澤さんは、厳しい学内審査を通過して「新天地」という店舗をオープンした経験の持ち主。
まさに学生ベンチャー食堂の狙いでもある「授業で学んだ理論を店舗の運営に活かし、実社会で役立つ経営の知識とスキルを身につけてもらうこと」で実際の店舗運営にかかわることが出来るというのは素晴らしいですよね。
今回はオープン日にお邪魔して食べてきました。内装も以前の店舗の雰囲気を踏襲したとのこと。
またメニューも定番のラーメン、チャーハンや唐揚げを中心に、新しいメニューも開発したそうです。
今回はスタッフお勧めの海老味噌ラーメンと、
炒飯(スープ付)、
そして「萬来軒」の味を引き継ぐ萬来軒唐揚げをオーダー。
このチューリップの唐揚げに萬来軒の歴史が詰まっています。
実は芹澤さんは、すでに来春からの就職先が決定しているんです。来春までに経営の基盤を固め、以降は後輩学生に引き継ぐ予定とのこと。
千葉商科大学は、建学の精神と理念として「実学」を掲げていますが、
- 授業で学ぶ
- 学んだことを店舗の運営にチャレンジできる「学生ベンチャー食堂」がある
- そこで経験した経営ノウハウの実際の店舗で活かす
- その店舗を歴代の学生が承継して運営を続けることを目指す
という好循環が生まれていると感じました。
土日はお休みですが、ぜひ皆様も利用してみてくださいね。
●萬来軒
・住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台1丁目4-6