フランスの100均に行ってみた!ラグビー&ハロウィングッズも「GiFi」
パリ13区、Place d'Italy(プラス・ディタリー)のショッピング・センター内にある「GiFi(ジフィ)」。パリに住む日本人から「日本の100均みたいなお店がある」と情報を得たので訪れてみました。行ってみると、店頭ではハロウィーンを思わせるドでかい動く人形がお出迎え。お店に入る前からテンション上がります。果たしてどんなものが見つかるのでしょう!?
フランスにも100均がある!?
この秋、フランスを訪れた筆者。パリに来て思うのは、やはり日本は世界一便利な国だということ。困った時、何かが必要な時には、たいてい身近にあるコンビニや100円ショップが助けてくれますよね。その当たり前が、違う国では通用しないのです。日本人はだいぶ甘やかされているのだと感じます。
現地に住む日本人の友人とそんな話をしていたところ、「Place d'Italy(プラス・ディタリー)に似たような店があるよ。円にすると100円より高くなるけど」とのこと。それでは、と早速出かけてみました。
そのお店「GiFi(ジフィ)」は、フランス全土に店舗を持つ食品以外のハードディスカウントストアに近い存在。「天才のアイデア」をスローガンに、2021年には568店舗を展開し、スイス、スペイン、イタリア、アフリカにもお店があります。
文房具からキッチングッズまで「全て1、2、3ユーロ以下!」
まずは店頭で、ハロウィンを思わせる巨大なオレンジ色のがい骨と、なんとも不気味な様子のピエロの二人が出迎えてくれます。ファミリー向けのお店なようですが、小さな子どもが怖がらないのかと少し心配になりました。フランスの子どもたちは感覚が違うのかもしれません。
それにしても、ピエロの後ろに設置されたお化け屋敷のような人形たち。ハロウィンの仮装のイメージなのでしょうか。
お店に入ると日本にあるホームセンターのようです。すると、ありました! 「全て1、2、3ユーロ以下」の表示。
まず目に入ったのは、新学期の始まる9月ならではの小学生用と思われる文房具の数々。鉛筆、ペン、ヨーヨー(各1.79ユーロ=約280円)、ミニ黒板(2.29ユーロ=約360円)に至るまでが並んでいます。黒板は欲しいくらいでしたが、360円は安いのか高いのか? 円に換算すると、100均と比べると少し高い印象ですが、現地の感覚ではきっと安いのでしょう。
*2023年9月21日現在、1ユーロ=約157円
次に見つけたのはキッチングッズ。カラフルでいろいろな種類のブラシが並んでいます。排水口のふたもありますよ。フランスだからといっておしゃれ! というわけではありません。日本のものもだいぶ洗練されてきたので、大差ない気がします。
フライ用の網(画像左上)でしょうか。フレンチフライポテト用かもしれません。ライター、皮むき器、ナイフのセット、かわいいトラさんの子ども向けの水筒も。
工具やインセンス、クッションなどなど、日本の100均と同じようなものを扱っていると思っても差し支えないでしょう。デザインもフランスだからといって特別に素敵なわけではありません。
フランスならではアイテムもそろう
とはいうものの、生活様式に合わせ、フランスらしいなと感じるアイテムも見られました。これからご紹介するものは1~3ユーロではなく、安いけれど普通の価格です。
こちらはベストセラーの照明器具。これが売れるというのはさすがは間接照明の国だけあるなと思いました。庶民向けでもこちらが人気ということは、そのインテリアセンスのレベルの高さが窺えます。素材は少しチープな印象でしたが、暗い中なら全く問題なさそうです。こちらで13.99ユーロ=約2,200円。
そしてナプキンとテーブルクロスのカラーバリエーションの豊富さ。人を自宅でのランチやディナーに招く習慣がある、フランスならではのアイテムです。柄入りはなく無地なのがおしゃれです。ナプキン3.29ユーロ=約516円。
日本にもあるものがフランスではこんな感じ
キッチングッズはこんな感じ。日本では色目のないシンプルなものの方が人気かもしれません。
お皿は日本でも安くておしゃれなものが出回っているので、あえて購入しようとは思わず。
コスメアイテムもありました。肌の色が違うので合うものを探すのは難しそうですが、日本にはないカラー展開は見ているだけでも興味深いです。
ラグビー世界大会やハロウィンなどのイベントものも
今どきのものも発見! 訪れた頃、ちょうどラグビーワールドカップ2023がフランスで開催されていました。そのための応援グッズがありましたよ。フランス国旗のトリコロールカラーの旗、ボール、サングラスなどなど。
ハロウィンに合わせて仮装用のアイテムまで並んでいます。こちらはお店に入ってすぐの目立つ場所を占めていました。
フランスというとハイブランドに象徴されるような、シックでおしゃれなイメージですが、当然庶民も(そちらが多数派)いるわけで、店内は普通の人々でにぎわっていました。
10年以上前にフランスから日本に来た友人が、100均で目の色を変えて買い物をしていたことを思い出しました。今や日本の当たり前が、グローバル化し始めたのかなと感じた「GiFi」探訪。フランスに来て足りないものを安く買いたい時には、まずは訪れてみて下さいね。
GiFi:https://www.gifi.fr