【神戸市中央区】発祥の地神戸・日本で初めての映画公開を記念したメリケン・シアター
日本で初めて映画が一般公開された地は神戸でした。これを映画発祥の地としてのモニュメントが神戸メリケンパークにあります。この場所はフォトスポットしても人気のあるところです。
神戸での国内初の映画公開は1896年
1896年(明治29年)に神戸で映画が一般向けに公開されたのが日本で初めての映画公開された時とされています。このときの映画はエジソンが発明した一人ずつのぞき穴から見るキネトスコープと呼ばれる映画鑑賞だったそうです。
それを記念して神戸のメリケンパークには「メリケン・シアター」と刻まれたモニュメントが建立されています。
このモニュメントはいくつか仕掛けがあります。そのひとつがスクリーンに見立てた切り込みがある石碑です。このスクリーンの切り込みを通して港側を見ると映画のワンシーンを見ているかのよう。この記事のトップ画像がその一例です。
またこの切り込みの中に入って記念撮影をしている方などもよく見かけます。それぞれにこのスクリーンの切り込みを利用して写真が撮れる楽しいフォトスポットとしても人気の場所です。
この切り込みのスクリーンの石碑を鑑賞するように42個の石が並んでいます。これは御影石でひとつずつに映画スターの名前が刻まれています。これまで映画で活躍したスターたちがこのモニュメントを静かに眺めているシーンを表現しているようです。有名な映画スターの名前を見ていると自然と記憶にある彼らの出演作を思い出します。
そしてこの42名を選んだのは、映画評論家だった淀川長治さんです。淀川さんは神戸市の出身で新開地で映画を見て育ったのは有名な話しです。その淀川さんが寄り抜いた映画スターの名前がそれぞれの石に刻まれています。神戸と映画はなにかと御縁がある地です。
毎月1日は入場料を割り引いている映画館も多くあります。ときには神戸で始まった映画のことを思いつつシアターの大きなスクリーンで映画鑑賞をしてみるのもよいかもしれません。
メリケンパーク
JR、阪神 元町駅 徒歩約10分