Yahoo!ニュース

宿泊してもしなくても利用できるホテル内のご機嫌なカフェ【那覇市】

ユミ地域情報発信ライター(那覇市)

私はおいしそうなお店を探して食べ歩くのが好きです。あちこちに行くことが多いので、同じお店に何度も行くことは少ないです。

「ホテルストレータ」の1Fにある「カフェストレータ」は、キッチンスタッフとして働いている方と知り合ったのがきっかけで訪れました。とてもおいしいので、何度も利用しています。

今回は広報の方にご案内していただいたので、再度魅力を確認することが出来ました。

「ホテルストレータ」とは

ホテルストレータの外観
ホテルストレータの外観

「ストレータ」とは英語で地層や層の意味で、その土地に積層されてきた歴史や文化を滞在の中で感じ、新しく訪れる型と地域の方々のとの交流をきっかけに、その土地に新たな魅力を積み重ねていくホテルであるようにと名付けられました。

ホテルストレータの入口
ホテルストレータの入口

沖縄の伝統工芸に敬意を払い、ホテルの随所に沖縄の伝統工芸が取り入れられています。
ホテルの計画の段階から、工芸作家とコラボして作られた調度品なので統一感が感じられます。

1Fエレベーターホールのアート
1Fエレベーターホールのアート

エレベーターホールにある、こちらのアートは沖縄各地の砂で作られていて「地層」をイメージしています。

「ホテルストレータ」の美しさは私の個人的な感想ではありません。「第8回沖縄建築賞」の奨励賞を受賞しています。くわしくはTwitterを見てください。

「カフェストレータ」はこんなお店

カフェストレータは沖映通りからも入店できます
カフェストレータは沖映通りからも入店できます

ホテルストレータの1Fにある「カフェストレータ」は宿泊していなくても利用出来ます。沖映通りからも入店できるように入口が設けられ、地元の方も利用しやすいように作られています。

カフェストレータの中庭
カフェストレータの中庭

「カフェストレータ」は美栄橋駅のすぐ目の前にあるとは思えないほど静かで、大きな窓から美しい緑を眺めることが出来ます。中庭の隣には森があります。実はこの森は木々に囲まれたお墓なのですが、この緑を借景にして連続した広々とした眺めになるように植樹されています。

この木々があるおかげで、カフェストレータの中からは車の往来や街の雑踏が見えないようになっています。非日常感が味わえる都会のオアシスのような佇まいです。

中庭には15体のシーサーも配置されています。すべてのシーサーを見つけた方はいないそうなので、チャレンジしてみても楽しいかもしれません(笑)

カフェストレータの店内の様子

ランチ営業の前に写真を撮らせていただきました
ランチ営業の前に写真を撮らせていただきました

「カフェストレータ」はフロントから仕切りのない、オープンなスタイルのカフェです。天井が高く、窓が大きいので開放感があります。

壁に掛けてある大きなアート
壁に掛けてある大きなアート

是非見て欲しいとご案内いただいたのが、壁の大きなアートです。この大きな絵は紅型作家によるもので、三層構造になっています。

下から過去、現在、未来を表していて、

過去:長虹堤(ちょうこうてい)
現在:ゆいレールだけでなく、現在のお店も描かれています。
未来:再建後の首里城

長虹堤(ちょうこうてい)とは琉球王朝時代に作られた崇元寺橋から久茂地へ続く道のことです。

「カフェストレータ」はテーブル席もソファ席もあります。ソファやクッションは首里織です。随所に伝統工芸がさりげなく使われていて洗練されたデザインです。

「カフェストレータ」でランチを食べました

「カフェストレータ」のランチメニューはこちらです。

カフェストレータのランチメニュー
カフェストレータのランチメニュー

左のガレット・コンプレットと右のカレーは定番メニューで、中の3つは季節ごとに変わります。定番のガレット・コンプレットのほかに期間限定のガレットもあります。
私はガレット・コンプレットのデザート付きランチセットをお願いしました。

ビュッフェ

サラダ、スープ、ドリンクはビュッフェ方式なので、カウンターに取りに行きましょう。

サラダ、スープはビュッフェ方式
サラダ、スープはビュッフェ方式

他にはないようなドレッシングが並んでいます。

左:オニオンスープ 右:サラダ
左:オニオンスープ 右:サラダ

私はこんな感じで盛り付けました。
サラダの野菜が新鮮でフレッシュなドレッシングがとてもおいしいです。オニオンスープはとても濃くて、スープのベースがしっかり取られたことがよくわかります。

ドリンクバーの種類も豊富
ドリンクバーの種類も豊富

ドリンクの種類も豊富で「TEA CORDIAL」のコーナーもあります。

私はさんぴんパインを頂きました。

さんぴんパイン
さんぴんパイン

ドリンクバーにドリンク用のドライフルーツがあるって珍しいですね。ぐっとオシャレになりました。スッキリしたおいしさです。

たんかんジュース
たんかんジュース

こちらは、たんかんジュースです。爽やかな甘さなので食事を妨げませんでした。

キッシュと前菜

キッシュと前菜
キッシュと前菜

まん中がベーコンとほうれん草のキッシュです。

キッシュを囲むように前菜が盛り付けてあります。右から、豚ヒレのあぶり 大根とフルーツのソース、ナスとパプリカのバルサミコ酢マリネ、ひよこ豆のコロッケ、アーサーオムレツオーロラソース、野菜とシーフードテリーヌ サワークリーム添え、いんげんとオリーブのトマト煮です。

前菜は2,3口で食べられるサイズですがとても丁寧に作ってあります。フランス料理をベースに、和食や沖縄素材も取り入れてあって、いいものを取り入れるチャンプルー文化のようで沖縄らしいなと思いました。

前菜は旬に応じてメニューが変わるので、いつも新鮮な気持ちで楽しめます。

ガレット・コンプレット

ガレット・コンプレット
ガレット・コンプレット

お皿からはみ出しているガレット・コンプレット。そば粉のクレープと言われることが多いのですが、実はガレットのほうが先輩です。

メニューにガレットのルーツが書かれていました。

引用しますと

フランスの小麦が取れない気候の地域で、中国から伝わった蕎麦の栽培が適していることがわかり、人々の主食がそば粉のおかゆになりました。
ある時、ひとりの女性がそば粉のおかゆを焼けた石の上にこぼしてしまい、焼けたものを食べたらおいしかったので、焼くようになった。フランス語で小石を意味するガレにちなんで、ガレットと名付けられ、ガレットから発展してクレープになりました。

カフェストレータのガレット・コンプレットは、宮崎県「がまこう庵」の石臼挽きのそば粉を使っています。そば粉とお水を主な材料に、小麦粉も使わずに作られています。

カリッとした食感とモチモチの両方が味わえるガレット・コンプレットで、ハムも自家製です。途中で卵を崩しながら食べると絶品です。きっと”失敗したフランスの女性”はもっと素朴なものを食べていたのでしょうが、彼女がいなかったら、この素晴らしいガレット・コンプレットを食べることが出来なかったと考えられるので”失敗した女性”に感謝したいくらいです。

デザート

デザート
デザート

左:ミックスベリーのムース
右:パンプディング
手前:チョコバナナクレープ

カッティングボードに盛り付けられたデザートはかわいらしいですが、媚びたところがないので男性も食べやすいと思います。

どれもおいしいのですが、私はパンプディングが気に入りました。

オプションのホットコーヒー
オプションのホットコーヒー

オプションのコーヒーと一緒に頂くとどちらもおいしさを高めあっていました。デザートはどれも甘さ控えめなので、食事の締めくくりにふさわしい味でした。

広報の方に丁寧にご案内いただいたので、とても満足できるランチタイムとなりました。厚く御礼申し上げます。

グループの場合は予約することをオススメします。

「カフェストレータ」の基本情報

住所:那覇市牧志1-19-8
TEL:098-860-7400
営業時間:
朝食:7:00 ‒ 10:30(L.O. 10:00)
ランチ&カフェ :11:30 - 15:00(フードL.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:30)
※営業時間が変更になる場合があります。公式サイトでご確認ください。

地図はこちらです。

地域情報発信ライター(那覇市)

東京都出身、那覇に移住して14年目です。沖縄の暖かい気候とおいしい食べ物や作り手との距離の近さに魅せられたので、もうどこにも行かないわ~と思ってます。那覇市の魅力をお届けします。

ユミの最近の記事