【小学生】おばけが怖い…眠れない…と泣く子ども。なんて声をかけたらいい?
学校でおばけの話を聞いて以来、子どもがおばけが怖いと毎晩泣きます。
そんなものいないよ
お母さんだってお父さんだって、いままで出会ってこなかったらから大丈夫
そうやって慰めているのですが、全く納得しません。
こんなとき、どんな風に声をかけたらよいでしょうか?
こんな相談でも対応してもらえますか?
なにかいいアドバイスがあれば教えてください。
多感な子どもにとって、おばけという未知の存在は恐ろしくてしょうがないことでしょう。
今回は、具体的な対応策や考え方を紹介していきます。
どんな風に声をかけていけばよいか迷っているママやパパは、ぜひ最後まで見てみてくださいね。
おばけ に対する恐怖を言語化しよう
わからないものや説明のつかないものは恐怖の対象になりがちです。
怖いと思う気持ちは自然なものです。
ただ、なぜ【怖い】と思っているのか?をしっかりと言葉にすると、意外にも恐怖が消えていく場合があるのです。
これは、言葉にして冷静にみることでわからないもの、説明のつかないことの中身を冷静に判断できるようになるためです。
対応策も子どもと一緒に考えてみると、落ち着くケースが多いように感じます。
やりとりの例としては、以下のようにしてみるのはいかがでしょうか。
子ども「おばけが怖いよ…」
(紙とペンを用意して、やりとりをメモやイラストで描きながら)
親「そっか、怖いんだね。ところで、おばけのどんなところが怖いのかな?」
子ども「どこかに潜んでいないかってすごく不安になるんだ」
親「なるほど。どこに潜んでいそうって思う?」
子ども「あそこの冷蔵庫の隙間とか…」
親「そっか、じゃあひそんでないかママが確認してみようかな。行けそうだったら一緒に行く?」
子ども「行くのは怖いよ。」
親「じゃあママがみてみるね。(見に行って)何もいなかったよ」
子ども「本当?」
親「うん。一緒に行ってみる?」
子ども「いくのは怖いな」
親「それなら、写真を撮ってみようか」
冷蔵庫の隙間の写真をとって一緒に確認する
子ども「何もいなかったね。いないってわかって少し安心したよ」
こういった形でやりとりをしていると、子どもの恐怖が落ち着いていきます。
また、怖いことを書き出していって、対応策を一緒に考えるのもよいでしょう。
・おばけが怖い→なぜ?→見た目が怖い→見る機会は?→怖い話や映像をみないようにしてみる
・おばけが怖い→なぜ?→会ったら死ぬかもしれない→なんで死ぬと思う?
→近くのものが落ちてきて死ぬ→落ちてきそうなものを片づけたり、危険な道を通らないようにする
・おばけが怖い→なぜ?→事故にあわされる→事故にあわないように道を渡るときは気をつける
電車のホームでは周りをよく見て、線路のそばを歩かない
こういった形でできことを考えておくのも安心材料となります。
安心のために、ご先祖様のお話をしてもよいかも
こちらは、好みが分かれる話になります。
私が子どものころ、おばけがこわくてしょうがなかったときに尊敬する先生にいただいた話です。
この話でとても心を救われたので、ここで紹介します。
おばけ、というのは地縛霊や危害を加えてくる霊が怖いんだね。
ところで、あなたのご先祖さまって何人くらいいると思う?
あなたの家族の場合、お父さんとお母さんは一人ずつだね。
その上のおじいちゃんおばあちゃんは2人ずつ。
その上の、ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんは4人ずつ。
10代さかのぼったら1024人ものご先祖があなたの命をつないでいるんだよ。
ざっくりとした計算だけど、鎌倉時代までさかのぼると30代くらいご先祖様がいらっしゃることになって、人数はざっと10億7千万人以上になるといわれているんだよ。
あなたの命は、この10億7千万人以上のご先祖様がつないでくれた大切な宝物だ。
地縛霊や危害を加えてくる霊がいたとして、それらの霊があなたに危害を加えようとしたとして
毎日一生懸命頑張っているあなたのことを、多くのご先祖様は守りたいと思っているはずだ。
私のような親やおじいちゃんおばあちゃんの目線からみると、君たち子どもや孫は自分の命よりも大切な存在なんだから。
もちろんそうではない人もいるかもしれない。
でも世の中をみてごらん。大多数の親や祖父母は、子どもや孫のことを大切にしているでしょう。
あなたには、何億ものご先祖様がついている。
だから安心していいんだよ。
周りへの感謝を忘れずに、人としての道理を大切にしてね
そうすれば、あなたのご先祖様はあなたのことを絶対に守ってくれるはずだよ
幼いうちはなるべく恐怖を掻き立てる映像や音声は控えて
まだ子どもが怖い映像や音声にふれたことがないという方は、そのまま触れないで済むようにしていけるとよいですね。
大人でも、トラウマになるような映像や音声は忘れがたいものです。
ホラー映画やショッキングな映像のある映画は、年齢制限があるものも多いでしょう。
しかし、インターネットの発達によりすべてを子どもから遠ざけることは難しくなってしまいました。
幼児や小学校中学年くらいまでは、まずは可能な限り子どもがショッキングな映像に触れないように配慮しましょう。
12歳がひとつの基準になることが多いですね。
これは過保護などではありません。
子どもの幼い心では、衝撃的な映像や恐怖をうまく消化できないのです。
もし目に入ってしまった場合は『あれは作りものだから』『テレビの中の話だけだからね』などと安心させる言葉がけをしましょう。
いかがだったでしょうか?
参考になったら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!