【京都府】宇治市『源氏物語ミュージアム』特別企画展 『源氏物語』が呼んでいる ─拡がる古典の世界─
大河ドラマでも人気の紫式部と藤原道長の世界。
京都の宇治には藤原氏ゆかりの「平等院」や「源氏物語」ゆかりの場所が多くあります。
平成10年に開館した『源氏物語ミュージアム』では、『高津商会』も開館に際しお手伝いをしました。
受付で「高津商会・高津古文化会館」です、と伝えると快くお出迎えくださりました。
京アニが担当した宇治PRアニメーションは、私のNY滞在時代のダンサー友達の娘さんも担当されたそう!
映画「GenjiFantasy ネコが光源氏に恋をした」と「浮舟」の上演も交互に行われています。
上演時間は20分と聞いて、まず企画展の方へ伺いました。
特別企画展 『源氏物語』が呼んでいる ─拡がる古典の世界─
「高津商会」の本社3階にある美術館「高津古文化会館」でも大河ドラマにちなんで源氏物語にちなんだ美術品を展示しています。
今回の企画展では、江戸後期に著された『紫式部日記註釈』をはじめ、初出陳の資料が17点あるという説明を受けます。
「宇治市源氏物語ミュージアム」ならではの展示品が多くあります。
『高津古文化会館』でも展示しているような蒔絵のほどこされた調度品や、着物なども展示されていました。
会場内にあるパネルには、江戸期に出た源氏物語のパロディ本「偐紫(にせむらさき)田舎源氏」を5枚にわたり拡大掲載されています。
企画展「『源氏物語』が呼んでいる~拡がる古典の世界~」を楽しんだ後は、通常展へ。
「平安の間」では、模型や映像により光源氏や「宇治十帖」の世界を分かりやすく紹介。
牛車や平安貴族の世界が垣間見れる展示となってます。
まさに、「高津商会」でも藤原家の末裔の方々とお仕事を一緒にさせていただきました時に、小道具と美術装飾でこれら屏風や、几帳、双六、貝合わせ、貝桶などを展示いたしました。
丁寧に書かれた説明を読みながら進んでいきます。
『神護寺』で行われた「高津商会の時代劇の小道具展」で2023年秋に展示した調度品などの小道具の細かい説明がそれぞれ書かれています。
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『神護寺』圧巻の紅葉&『時代劇の小道具展』甲冑、源氏物語で宮中、町カゴ、刀剣体験♪
光源氏の邸宅であった六条院の縮小模型のほか、牛車、屏風、燈台など、平安貴族の乗り物や調度品が実物大で復元されている他、映像などでその世界観を演出していました。
京都から宇治への橋を渡ります。
宇治と源氏物語の世界をつなげる部屋につながりました。
20分の映像を見た後は、体験型の部屋へとつながります。
「源氏物語」といえば、香りの文化です。
当時の貴族たちに人気の香りを展示されていました。
一つ一つ貴重な素材の香りを楽しめます。
『源氏香』のコーナーでは、それぞれの「源氏物語」に出てくる人物に沿った香りを楽しみます。
アロマセラピーなどを海外で勉強していたこともあり私はずっと「香道」に興味を持っていました。
今年に入って幸いにも「香道」のお家元様にご縁をいただき宇治の「平等院」近くの料亭で「源氏香」の遊び方を教わりました。
「香道」は全ての所作を学ぶのに繋がっている贅沢なお遊びということ。
室町時代の東山文化のもとで花開いた茶道や華道と並ぶ日本の三大伝統芸能のひとつと伝わります。
香が伝えるものを心で聞き取るということから、「香を聞く(聞香)」と言います。
また美術館グッズ販売所やカフェも館内にあります。
カフェと売店が併設されています。
お茶の宇治ならではのグッズなども販売されています。
子供たちも楽しめるミュージアムとなってます。
図書館では、「源氏物語」ゆかりの本が並びます。
大河ドラマはもちろん、瀬戸内寂聴さんの本も並んでいました。
世界遺産「宇治上神社」や「宇治神社」からも徒歩圏内にある「宇治市源氏物語ミュージアム」。
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世界遺産『宇治上神社』のキュートな兎(ウサギ)守りとお参りしましょ♪
優美な平安貴族の生活を覗き見しながら企画展でより理解を深められるのが嬉しいですね。
宇治市源氏物語ミュージアム
住所;〒611-0021 京都府宇治市宇治東内45-26
休館日;月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
開館時間;9時~17時