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クリスマスも間近!若者女子の恋愛離れは嘘?!9割は「恋人が欲しい」実態は…?

道満綾香Z世代のメディア「Z総研」アナリスト
(写真:アフロ)

若者の車離れ、若者のお酒離れなど、近頃よく『若者の◯◯離れ』といったワードを耳にする機会が多いですよね。

今回は『若者の恋愛離れ』に注目してみました。

果たして本当にZ世代(1990年代後半~2000年生まれの世代)は恋愛に興味を持っていないのでしょうか?

実態を探るべく、私が所属するZ総研(https://www.zet.tokyo/)にてリアルZ世代コミュニティー※のメンバーに対し、恋愛に関するアンケートを実施しました。

※実際にZ世代である方達に対してZ総研が独自に名付けた言葉

本記事では、アンケート結果をもとにZ世代の恋愛に関する価値観や文化を紐解いていきたいと思います。

<調査概要>

調査時期:2020年11月7日~11月13日

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国、12〜15歳116名、16〜18歳157名、19〜22歳43名、23歳〜25歳8名、計女331名

Z世代で現在恋人がいる人の割合はわずか約2割

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アンケートにて『現在彼氏または彼女がいるか』を尋ねたところ『はい』と答えた割合は、半数を大きく下回る24%という結果となりました。

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こちらの結果を見ると、Z世代の恋愛離れが起きているのは事実であると言えるでしょう。

しかし、恋は必ずしも実るとは限らないものであるため、恋人がいないからと言って「恋愛に興味がない」とは言えません。

では、「恋人が欲しい」と思っているZ世代は実際にどのくらいいるのでしょうか。

恋人が欲しいと思っているZ世代は約9割!

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『恋人は欲しいかどうか』を尋ねたところ、『はい』と答えた割合は89%と半数を大きく上回り、約9割という結果に。

Z世代のほとんどは「恋人が欲しい」と思っていることがわかりました。

先ほどの『現在恋人がいるかどうか』の質問と比べてみると、ここまで差が出るものなのかと正直驚かされました。

恋愛には興味があるけれど、交際に発展している割合が非常に少ないことから、「若者の恋愛離れが起きている」と考えられていることが推測できました。

では、なぜここまでの差が開いてしまっているのか。

「恋愛には興味があるのに交際には発展しない」という実態を生み出している理由とはなんなのでしょうか。

推ししか勝たん?!ハードルを上げてしまっている『推し文化』

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(いらすとや より)

『推し』とは、『一推しのメンバー』の略語である『推しメン』をさらに短縮させた言葉です。

現在では、特に自分が好きなものを指す言葉として広く使われています。

Z世代は推し文化が特に発展した世代であると言われており、YouTuberや地下アイドルなど何かしらのオタクである人が多い世代です。

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アンケートで『推しがいるか』を尋ねたところ、半数を大きく上回る87%ものメンバーが『はい』と回答しました。

私は、Z世代にとって『推し』=『好きな人』という方程式ができているために、恋愛離れが起きている(交際に発展しない)と考えています。

実際にリアルZ世代コミュニティー所属のメンバーにヒアリングを行ったところ、以下のような意見が出ました。

推しは本当にかっこいいので、自分自身が好きになる人の条件も理想が高くなっていると感じます。彼(推し)も人間なので周りにそのレベルがいてもおかしくないのでは?なんて思っちゃう時もありますね(笑)また、実際に推しに似てる人を好きになりがちですね。もちろん自分磨きをしてそのレベルに近づけるようにと頑張っています!

自分の中の理想の存在である『推し』がいることで、学校やアルバイト先などのリアルな場でも理想が高くなってしまっているのです。

理想のカップル・夫婦インフルエンサーも影響?

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Tu AnhによるPixabayからの画像

近年『カップルYouTuber』や『カップルTikToker』など、SNS上ではカップル・夫婦で活動しているインフルエンサーが増えています。

また、AbemaTVの『今日、好きになりました。』などの恋愛リアリティーショーで成立したカップルも人気です。

これらのカップル・夫婦に憧れているZ世代が多く存在していいます。

実際にリアルZ世代コミュニティーのメンバーに憧れのカップルや夫婦を尋ねたところ、以下の結果がわかりました。

  • 1番人気:YouTuber『えむれなカップル』
  • 2番人気:TikToker『ゆたせなカップル』
  • 3番人気:恋愛リアリティーショーでカップル成立後、結婚した『しゅんまや夫婦』

彼らを好きな理由としては、「美男美女」「仲がいいところ」「憧れのカップル」などの声が挙がりました。

彼らは私生活をSNS上に公開しているため、仲がよく美男美女の憧れカップルをみていると、「この人たちのようになりたいな」と知らず知らずのうちに現実の恋愛のハードルを上げてしまっているのです。

理想の人や憧れの対象が多いZ世代

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(GIRLY DROP より)

現在恋人がいるZ世代が少ないことから、『若者の恋愛離れ』は実際に起きている部分もありますが、決して恋愛に興味がない」というわけではないことがわかっていただけたと思います。

9割ものZ世代は「恋人が欲しい」と思っており、恋愛に興味を持っているのです。

しかし、Z世代の推し文化やカップル〇〇の登場により、現実世界での恋愛のハードルを上げてしまう要因となっています。

しかしながら、相手に高い理想を求める分、「自分も見合う存在にならなくては」と自分磨きを頑張っているリアルZ世代コミュニティー所属のメンバーもおり、彼女たちなりに恋愛を楽しんでいることがわかりました。

現実世界での理想が上がってしまっている分、自分もそこへ追いつけるようにと努力し、恋愛に前向きに向き合っているZ世代。

『若者の恋愛離れ』という言葉を気にせず、彼らなりに恋愛を楽しんで欲しいですね。

※クレジットのない画像はすべて、『Z世代ラボ』並びに『Z総研』に著作権があるものになります。

Z世代のメディア「Z総研」アナリスト

兵庫県出身。大学在学時に女子大生のマーケティングを目的としたTeamKJを設立し、プロデューサーを務める。大学卒業後はリクルートグループに入社。その後、スタートアップ数社でZ世代を対象としたPRやプロモーションを行い、数々のメディアに取り上げられるなど若者向けのアプリがブレイク。その後、Z世代のプロモーションやインフルエンサーのキャスティングを行う株式会社N.D.Promotonで取締役に就任。Z世代の研究メディア「Z総研」ではアナリストとして、ジェネレーションギャップが生まれるZ世代の「今」を取材している。

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