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【小諸市】紅葉はじまる!高峰高原で秋の絶景ハイク 山デビューにもおすすめなお手軽コース

もりのりこ地域移住系ライター(上田市・東御市・小諸市)

紅葉の時期を迎えた浅間山麓。浅間サンラインからチェリーパークラインに入ると赤や黄に染まった木々が出迎えてくれます。

カーブをひとつ曲がるたびに変化する景色を楽しみながら、標高2,000メートルの高峰高原へ。今回は、カラマツの黄葉が輝く高原からお手軽に登れる高峰山(2106m)秋の絶景さんぽをご紹介します。

・富士山も見える眺望の高峰山

登山口から15分ほど登った粒ヶ平から八ヶ岳と富士山が見えます。

奥秩父から南アルプスまでの名峰が一望できます
奥秩父から南アルプスまでの名峰が一望できます

手前の金峰山に隠れるように、ちょこんと顔を出す富士山。姿は小さくてもその存在感は抜群!

さらに、山頂からは息をのむような佐久平の大パノラマが広がります。

佐久平の遥か遠くに見える富士山
佐久平の遥か遠くに見える富士山

また、雲海発生率も高く、運が良ければ雲海に浮かぶ八ヶ岳と富士が見えるかもしれません。

雲海 撮影場所:大天井岳
雲海 撮影場所:大天井岳

・貴船神社ゆかり 龍神様を祀る山

高峰高原ホテルの奥に立つ白い鳥居が、高峰山への入り口です。

岩が積み重なる山頂には、天を突くかのようにそびえる剣と、高峯神社の小さな祠が鎮座しています。

御由緒は平安時代までさかのぼる
御由緒は平安時代までさかのぼる

高峯神社は、京都の貴船神社と同じく、高龍神(たかおかみ)と闇龍神(くらおかみ)を主神とする由緒ある神社です。

順風満帆で穏やかな気候をもたらす神として知られる龍神様。気候の急激な変動を肌で感じた今年、干支の辰にちなんだ神様に特別な思いを込めてご挨拶をしました。

・山デビューにもおすすめな2,000メートル峰

タイム:約2時間

距離:3.6km

青いラインが紹介するコース
青いラインが紹介するコース

高峰山へのコースは、浅間山や黒斑山への登山口でもある車坂峠からスタートします。標高差はわずか160メートルで、ゆっくり歩いても山頂まで約50分。

危険な場所もないので、初心者の方や山デビューを考えている方におすすめなコースです。

見晴らしがよく平らな登山道
見晴らしがよく平らな登山道

粒ヶ平から高峰温泉へ下ると、お隣の水の塔山がよく見えます。

高所ボルダリングもできる水の塔山
高所ボルダリングもできる水の塔山

山頂でのんびり休憩しても半日あれば十分に楽しめるお手軽コースです。

運が良ければオコジョに出会えるかも

高峰高原一帯には、カモシカやリスなど、多くの野生動物が生息しており、この日は高峰温泉の近くで、ふわふわの尻尾を揺らして跳ね回るリスを見かけました。

最近は、登山系SNSで「高峰山でオコジョ目撃」の投稿があり密かに注目を集めています。

隣の黒斑山であった冬毛のオコジョ 撮影日:2023年3月
隣の黒斑山であった冬毛のオコジョ 撮影日:2023年3月

高峰高原ビジターセンターで話を聞いたところ、「高峰山で目撃されるのはかなり珍しい」とのことですが、周辺にはオコジョも生息しています。動物との偶然の出会いは、登山の楽しみの一つですね。

・ビジターセンターで聞いた今年の紅葉

カフェやショップも併設する高峰高原ビジターセンターで今年の紅葉の様子を聞きました。

平日も予約席の札がたつ人気のカフェ
平日も予約席の札がたつ人気のカフェ

「例年に比べ、早くもなく、遅くもなく・・といったところです」

訪れた日の前週は天気が悪く、霧が立ちこめて寒さも厳しかったそうですが、その霧が晴れると、周囲はすっかり色づいた紅葉に変わっていたそうです。

「見頃はこれから」とのことで、一層鮮やかになる紅葉が楽しみですね。

ーーいかがでしたか

山の秋は一瞬。お手軽とはいえ標高2000メートルの山では油断は禁物です。

計画と装備は念入りにしてお出かけください。

高峰高原ビジターセンター

住所:長野県小諸市高峰高原

ショップ:9:00~16:30

カフェ:9:00~16:00(Lo.15:00)

ギャラリー、コインロッカー、トイレもあり

駐車場:30台

アクセス

車)上信越自動車道小諸ICから約40分

バス)小諸駅から約45分、バスタ新宿、佐久平駅からもアクセス可能

【湯ノ丸高峰併用林道 通行止め】

通行止め区間:湯ノ丸高原ビジタセンター ~ 池の平湿原間

期間:11月8日(金) (土日祝日除く)

※高峰(小諸市側)から池の平湿原駐車場までは通行可能

取材ご協力:高峰高原ビジターセンター、NPO法人浅間山麓国際自然学校

地域移住系ライター(上田市・東御市・小諸市)

東京・渋谷出身。22年12月から長野に拠点を移してあちこち巡るヒトとなる。 豊かな自然、伝統とあたらしさ、独特のカルチャーに惹かれ、日々過ごしています。 ヨソから来たからこそ発見できる地域の魅力。 ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。

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