こんにちは、スイーツコンシェルジュの南森エレナです。11月に入るとクリスマスムードになり、街中が華やかな雰囲気に彩りますね。クリスマスといえば、ツリーにチキンにケーキなど楽しむアイテムも満載。イタリアにもクリスマスに欠かせない伝統菓子「パネットーネ」と「パンドーロ」があります。

そんな「パネットーネ」と「パンドーロ」が、マーケット＆レストラン「イータリー」で今年も発売が決定しました！しかもイタリアから直輸入している超本場の味を楽しめます。

予約販売を10月25日（水）より開始、12月1日（金）よりイータリー公式オンラインショップとイータリー各店舗にて販売を開始しますが、一足先に食べる機会をいただいたので種類と共に魅力をご紹介します。

「パネットーネ」と「パンドーロ」の違い

イタリアではクリスマスが近づくと、菓子店や食料品店の店頭は美しく包装されたパネットーネが積み上げられ、街を華やかに彩ります。

「パネットーネ」は、ミラノ発祥の発酵菓子。小麦粉、天然酵母、卵、バターから作られた生地に、砂糖漬けのフルーツやサルタナレーズンを加えた伝統的なものから現代的なものまで様々なフレーバーまで揃います。

一方「パンドーロ」は、北イタリアの街ヴェローナが発祥とされるクリスマスの発酵菓子。背高の星形で焼かれた生地と大きさが特徴で、一目でパネットーネとわかるほど。卵とバターをたっぷり使い、まるでシフォンケーキのようなやわらかく甘い生地が人気です。

マーケット＆レストラン「EATALY（イータリー）」

世界中にイタリアの食文化を伝えるグローバルブランド「EATALY（イータリー）」は、一歩店内に入ったらイタリアの雰囲気を100%体験できるマーケット＆レストランです。

銀座店は3つのレストラン、カフェ、マーケットの5つのエリアに分かれており、レストランではイタリア各地の伝統料理をワインと一緒に楽しんだり、マーケットで食材を購入したり、ジェラッテリアで極上の甘いジェラートを堪能したり、まるでイタリアにいるような感覚を体験できます。

パネットーネ17種類とパンドーロ3種類が勢ぞろい！

毎年「イータリー」で販売する「パネットーネ」&「パンドーロ」。今年は新商品として「オリヴィエーリ」のパネットーネ3種を加えた17種類のパネットーネと3種類のパンドーロが登場します。伝統的な製法のものからトレンドを取り入れたものまで、幅広い商品がずらーり！
それでは順番にご紹介していきましょう。

【パネットーネ】ボニファンティ

1932年天然酵母を使ったベーカリーとしてピエモンテ州トリノのヴィッラフランカで創業した「ボニファンティ」は、特有の甘く芳醇な香りとしっとりとやわらかな生地が特徴です。
バター、ヘーゼルナッツ、チョコレート、放し飼いの鶏の卵などの原材料に、南イタリア産のシトロンピール、トルコ産のレーズン、マダガスカル産のバニラビーンズなどを加えて作られています。
販売するのは「ミラネーゼ」、「チョコレート」、「 マロングラッセ」の3種類です。

「ミラネーゼ」は、伝統的製法で作られたオリジナルの生地にサルタナレーズン、砂糖漬けのオレンジピールとシトロンピールがたっぷり入ったクラシックタイプ。

「チョコレート」は、ダークチョコレートチップが散りばめられており、ボニファンティの独自製法によりしっとりとやわらかい生地のトップをヘーゼルナッツのアイシングでコーティングしています。

「マロングラッセ」は、砂糖漬けのフルーツの代わりに粗く刻んだマロングラッセがたっぷり入った逸品。香り豊かなマロンの風味を楽しむことができます。

完売必至の超人気パネットーネ

3種類の中で特に人気なのが「ミラネーゼ」。パネットーネを販売して4年になる日本のイータリーでは、毎年人気ナンバーワンで必ず完売するというヒット商品です。この記事を書いている10月27日現在では、「今、EATALYで売れている商品ランキング」1位になっていました。種類に迷ったらぜひ「ミラネーゼ」を！

【パネットーネ】トンマーゾ・ムッツィ

「トンマーゾ・ムッツィ」は、ウンブリア州の小さな工房で1913年から続く創業者トンマーゾ・ムッツィのレシピを受け継いで作られている歴史あるパネットーネです。
バター 、卵、オレンジの砂糖漬け、サルタナレーズン、バニラなど厳選された原材料を使い、酵母によってゆっくりと発酵させた生地が特徴です。
販売するのは「クラッシコ」、「オレンジ＆チョコレート」、「洋梨＆チョコレート」の3種類。

「クラッシコ」は、砂糖漬けのフルーツとサルタナレーズンがたっぷりと練り込んだクラシックタイプ。代々受け継がれている酵母を使用し、時間をかけて発酵させています。やわらかく香り高い生地に砂糖漬けのフルーツの甘みや酸味が絶妙です。

「オレンジ＆チョコレート」は、洋梨の砂糖漬けとチョコレートチップを散りばめたパネットーネ。やわらかく香り高い生地に洋梨の優しい甘さとチョコレートチップの食感がアクセントに。

「パネットーネ / オレンジ＆チョコレート」は、伝統的なパネットーネのおいしさをそのままに、オレンジクリームとチョコレートチップを散りばめた新しい味わいが楽しめます。

特に「クラシコ」は先述した「ボニファンティ」の「ミラネーゼ」と非常によく似た特徴があります。

パネットーネの発祥がミラノなので「ミラネーゼ」も「クラシコ」全く同じ意味合いを指しているのだとか。メーカーの違いという認識で「クラシコ」にも注目してみてください。

【パネットーネ】ヴェルガーニ

「ヴェルガーニ」は1944年創業。ミラノのモンツァ通りにある小さなお菓子屋さんからスタートしました。創業から 70年以上受け継がれた酵母とオリジナルのレシピで、職人の手によって作られています。

代々受け継いだ酵母だけでなく、石臼で引いた小麦、カラブリア産のオレンジピール、マダガスカル産のバニラビーンズなど素材にこだわり、ミラノの伝統的なレシピに忠実に、卵の黄身だけを使って生地を作っているのが特徴です。

「ヴェルガーニ」は銀座店・日本橋店・丸の内店・オンラインショップ 限定販売。パネットーネの中でも一番種類が多く、紙包みと缶を含めて7種類販売します。

特におすすめなのが・・・

特におすすめなのが「ソルティキャラメル＆ホワイトチョコレート」と「アマレーナ」。

「ソルティキャラメル＆ホワイトチョコレート」は、小麦粉、天然酵母、バター、新鮮な卵黄で作った伝統的なパネットーネ生地に、ホワイトチョコレートチップとソルティキャラメルを加えています。

「アマレーナ」は、小麦粉、天然酵母、バター、新鮮な卵黄で作った伝統的なパネットーネ生地に、甘酸っぱい砂糖漬けのアマレーナを加えており、爽やかな味わいが楽しめます。

「ソルティキャラメル＆ホワイトチョコレート」も「アマレーナ」も、名前だけ聞くととても甘い印象を受けますが、生地は意外に甘さ控えめ。そのため、生地に練り込んであるそれぞれの食材の風味や香りをじっくりと味わうことができます。

今年初登場【パネットーネ】オリヴィエーリ

「オリヴィエーリ」は、日本のイータリーでは今年初めて販売するパネットーネ。1882年ヴェローナで創業し、現在は5代目二コラ・オリヴィエーリが材料の選定から製法までこだわりぬいて作られています。

人工保存料、香料、植物性油脂は一切不使用。原材料は小麦粉、卵、ドライフルーツに至るまで厳選しており、卵は卵黄のみ使用するなどこだわり感満載です。
※銀座店・日本橋店・オンラインショップ 限定販売

「クラッシコ」は、オリヴィエーリを代表するパネットーネです。48時間以上発酵させた生地に、サルタナレーズンとマダガスカル産ブルボン・バニラを加えており、リッチな味わいが楽しめます。
フルーティーなドライフルーツは、原材料の選定から加えるときの大きさにまでこだわりをもっています。

パンドーロのラインナップ

パネットーネと共にイタリアのクリスマスには欠かせない「パンドーロ」。原型は「ナダリン」と呼ばれる星形の焼き菓子と言われています。

今回「イータリー」では、トンマーゾ・ムッツィの「 クラッシコ」、ボルサーリの「クレーマ・リモンチェッロ」、「ビターチョコレートチップ 70%」。2つのメーカー3種類を楽しめます。

「ボルサーリ」は1903年創業。ロミオとジュリエットの街として有名なヴェローナで生まれた菓子店のパンドーロです。銀座店・日本橋店・丸の内店・オンラインショップ 限定販売です。

【パンドーロ】トンマーゾ・ムッツィ

特におすすめは、トンマーゾ・ムッツィの「クラッシコ」。どこかで見た覚えがあると思ったら、トンマーゾ・ムッツィは先述したパネットーネでも販売しているメーカーです。包みのデザインも同じなので見た目もわかりやすいですね。

「クラッシコ」は、卵をたっぷり使用した生地が特徴で、同梱の粉砂糖で雪山の様にデコレーションをして食べるのが伝統的なスタイルです。

一番おいしかったパネットーネ&パンドーロ

こんなに種類がある中で私が一番おいしいと感じたパネットーネは、ヴェルガーニ社の「ソルティキャラメル＆ホワイトチョコレート」。生地は甘ったるくなく、キャラメルの風味が際立っているのが気に入りました。

パンドーロは、トンマーゾ・ムッツィ社の「クラッシコ」！カステラのような、シフォンケーキのような見た目ですが、こちらがとにかくおいしくておかわりをしてしまったほど。
卵感が全面に感じられるふわふわの生地に甘い砂糖の相性が抜群です。フルーツやチョコレートを使用していないので、生地の素材をしっかりと堪能できたのもよかったです。

気になる賞味期限は？

パネットーネやパンドーロは、パンでは味わうことのできないやわらかな口当たりが最大の特徴です。常に発酵し続けているお菓子なので、基本的には常温の保管で半年前後の賞味期限が設定されています。

今まさにこれから販売する商品は、海の上を渡っている最中。今年入荷する商品に関しても2024年3月末～4月中旬くらいの賞味期限のものを輸入しているのだそう。

保管する注意点は、商品は基本的にカビ防止のビニール袋に入っているのですが、とにかく乾燥しないようにビニール袋に入れていただければ、半年間しっとり感を維持できます。

冷蔵庫や冷凍庫を使わずに常温で保存するのが一般的で、粉砂糖がかかっている菓子もあるので冷蔵庫で冷やしたり電子レンジで温めるよりかは常温で食べるのがいちばんおいしい食べ方といわれています。

パネットーネ&パンドーロに合わせるワイン

食事とドリンクを合わせることをイタリア語で「Abbinamento（アッビナメント）」、フランス語ではMariage（マリアージュ）と表現します。

この日パネットーネ&パンドーロに合わせたのが、「フォンタナフレッダ アスティ パレット ブルー」という甘口のスプマンテ（スパークリングワイン）。マスカットの香りが爽やかで飲み口は甘いのでとても飲みやすく、パネットーネやパンドーロとの相性もぴったりです。

気になるパネットーネ&パンドーロはありましたか？すでに10月25日（水）よりイータリー公式オンラインショップで予約販売を開始しています。特に完売必至の超人気パネットーネ「ミラネーゼ」は、早めの予約をおすすめします。