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【掌動駆 仮面ライダー スーパー1】フィギュアレビュー! 昭和ライダーを食玩で振り返る⑧

りゅう王フィギュア評論家

【掌動駆 仮面ライダー スーパー1】バンダイ
[発売日]2020年10月5日
[価格]500円(税抜)

概要

「仮面ライダーシリーズ」第7作目に当たる「仮面ライダー スーパー1」は1980年10月17日から放送がスタートしました。大きな特徴としては、ファイブハンドと呼ばれる付け替え可能な武器と少林寺拳法が挙げられます。リー・リンチェイ改めジェット・リー主演の大ヒット映画「少林寺」よりも前に少林寺拳法を取り入れた先見の明ある仮面ライダー。もともと2クールで終了する予定でしたが、人気が高かったためさらに2クール追加され、全48話となったそうです。

スペック

モチーフはスズメバチ。前作「スカイライダー」のモチーフがイナゴだったため、ことさらカッコよく見えます。

[身長]185cm [体重]80kg [ジャンプ力]一跳び100m ※重力調節装置使用時は無限 [パンチ力]300t

通常時の「スーパーハンド」に加え、1万メガトンのパンチ力を誇る「パワーハンド」、300億Vの電流を発する「エレキハンド」、炎と冷凍ガスを噴出する「冷熱ハンド」、ミサイル型の小型レーダーを発射する「レーダーハンド」を使用します。これが昭和三大チートライダーと言われる所以です。

バイク

スーパー1には2台のバイクが登場します。一台はアメリカンなスタイルの「Vジェット」。ベース車はハーレーダビッドソンFLH。もう一台は画像の「ブルーバージョン」。ベース車はスズキRM250、SP370。アメリカンスタイルでのアクションは厳しかったのか、ブルーバージョンに乗っていたイメージの方が強いです。

前半のストーリー

高杉俊介さん演じる主人公「沖一也」はアメリカ国際宇宙開発局の研究員です。惑星S1の調査員となるため、自ら志願して惑星開発用改造人間「スーパー1」となります。

手術は成功。実験ではでっかい鉄球を軽々と持ち上げたり溶かしたり。宇宙での活動を前提としているため、メチャクチャ強くて頑丈です。

しかし実験の成功を喜んでいる最中、地球に邪悪なユートピアを打ち立てようと企む「ドグマ帝国」の襲撃を受け、研究所は壊滅。スーパー1への変身は研究所のコンピューター制御で行われていたため、変身できなくなってしまった沖一也は、少林寺拳法を使い自力で変身できるよう、玄海老師の元へ身を寄せて「赤心少林拳」の会得に励みます。

赤心少林拳

厳しい修行の末、沖一也はついに「変身の呼吸」をマスターします。今風にいえば鬼滅の刃です。

変身

赤心少林拳を習得した沖一也は、変身に少林拳の型を取り入れ、自力での変身を可能にしました。少林拳をマスターすることで変身できる仕組みはよく分かりませんが、こうして「ドグマ帝国」との闘いに向けた準備は整いました。

必殺技

ファイブハンドによるあれだけの高火力を誇りながら、決め技はやはりキック。スーパー1は「スーパーライダー閃光キック」「スーパーライダー旋風キック」など、様々なキックを持っていますが、もっとも使用頻度が高かったのは「スーパーライダー月面キック」ではないでしょうか。華麗なムーンサルトからの流麗なキックはライダー史上1・2を争う美しいフォームです。

梅花の型

第13話において、「冷気の中で身体を清めよ!」という玄海老師の言葉を理解し、ついに辿り着いた赤心少林拳の極意。「激しい戦いの中にあっても、梅の花を慈しむ心こそ赤心少林拳の心なり!」とのことです。古今著聞集の衣の館のくだりのようで何だか風情があります。

こうして極意をマスターしたスーパー1は第23話で「ドグマ帝国」を壊滅させハッピーエンド!と思いきや、前述の通り2クール追加となったため、新たな敵「ジンドグマ」との闘いに巻き込まれていくことになります。シリアスな前半とは打って変わって、後半は少しコメディタッチの低年齢層向けになり評価もあまり高くありません。そのせいか、次作「仮面ライダーBLACK」放送まで、約6年のブランクを経ることになります。

装備を変更して戦うというスタイルは、その後の「仮面ライダーシリーズ」に受け継がれている気がします。ある意味平成以降のライダーの礎を築いたのは、このスーパー1だったのかもしれません。YouTubeで1・2話が無料配信されていますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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フィギュア評論家

フィギュア、食玩、ガチャガチャ、プラモデルなどをご紹介しています。現在運営しているYouTubeチャンネル「酒と肴と男とフィギュア」、ブログ「りゅう王の小部屋」もご覧いただけると幸いです。

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