Yahoo!ニュース

【那覇市】沖縄特産のむじ汁とは…? 食べられるお店が少ない、むじ汁の専門店をご紹介。

You地域ニュースサイト号外NETライター(那覇市)

皆さんは「むじ汁」をご存知でしょうか? むじ汁とはアク抜きした田芋の茎(ムジ)と豚肉、島とうふをカツオ出汁で煮て、味噌で味をつけた汁物のことです。沖縄ではお祝い料理の一つで、出産祝い等に作られます。食堂ではなかなか食べられないむじ汁ですが、そのむじ汁の専門店が栄町市場にあります。

そんなむじ汁専門店「万富(まんぷ)」ですが、お一人で運営されていて、5人程入るほどこぢんまりとした店内で、安心感があります。

メニューはシンプルに3種類の定食とビールです。むじ汁とは他に、見慣れないメニュー名があります。「肝しんじ汁定食」ですが、沖縄弁では「チムシンジ」と読みます。沖縄で滋養強壮の汁物といえば「チムシンジ」。「チム」は豚レバー等の肝、「シンジ」は煎じた汁という意味です。貧血気味や風邪を引いた時など体力が弱まっている時に作られる、滋養強壮に良い食べ物です。

メニュー名からイメージが出来ない方には、隣に写真が載っているメニューがあり、わかりやすいです。カロリーやタンパク質などエネルギー産生栄養素の表記もあり、身体に良いということも伝わってきます。

こちらが田芋の茎(ムジ)です。田芋は小芋が増えることから子孫繁栄すると言われています。田芋の芋の上部にある茎の部分は切って植えるとスクスク丈夫に育ちやすく、成長力と生命力があります。そのため、出産祝いに食べられることが多いそうです。田芋は先祖に供えた後、回りの人々に配ります。「食べてくれる人が多いほど、子供が一生食べ物に困らない。」との謂れからです。

こちらが「むじ汁定食」です。雑穀米とむじ汁、沖縄らしい人参しりしりや、セロリとちくわの胡麻ドレッシング和え、セロリの漬物という副菜も頂けます。どれも身体にやさしい食材で、食べている途中から不思議と汗が吹き出します。優しい味噌のお味と、シャキシャキのむじと豆腐が、胃を浄化してくれているような気がします。

最後にだいこんしょうが飴を頂きました。この飴を頂きながら店を出ると、むじ汁との相乗効果でしばらく身体がぽかぽかした感覚が続きます。

沖縄伝統のむじ汁、一度召し上がってみてはいかがでしょうか?

むじ汁専門店 万富(まんぷ)

住所:沖縄県那覇市安里

定休日:日曜日

営業時間:11時30分~16時00分

地域ニュースサイト号外NETライター(那覇市)

月に100軒以上飲食店等を巡ることもあるフッ軽移住者が、本当にオススメしたい那覇市の穴場グルメやイベント、観光スポット等をご紹介します。少しでも有益な情報を発信できるように、今日も今日とて元気に食べ飲み歩きます!

Youの最近の記事