Yahoo!ニュース

【名古屋市】夏休み中の子どもと一緒に防災対策。被災経験ありの主婦が家族を守るために見直した備え5つ

まなびと地域情報発信クリエイター(名古屋市)

令和6年8月8日に発表された南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)
特別な注意の呼びかけについては8月15日に終了しました。
しかし、地震発生の可能性がなくなったわけではありません。
またこれからは台風の季節でもあります。
筆者自身、東海豪雨による被災経験があるため、改めて防災の意識を高めるべく、子どもとともにいざという時の備えを見直しました。

最新のハザードマップを家族みんなで共有

令和5年3月ごろ、名古屋市では新しいハザードマップ防災ガイドブックが全戸配布されました。
東海豪雨による被災経験がある筆者は、意識的にハザードマップを見ていますが、家族にも自宅周辺、生活圏内の状況、避難場所の確認をしてもらいました。
せっかく配られたハザードマップ、もしかして、引き出しに入れっぱなしになっていたり、失くしたりしてないでしょうか。
名古屋市の公式サイトからも確認することができますよ。(なごやハザードマップ防災ガイドブック

自宅内の危険な場所のチェック

地震発生時に危険なのが倒れた家具の下敷きになったり、割れたガラスなどでケガをしたりすること。
自宅内の家具の固定状況や、落下物など危険な場所を家族でチェックしました。
特に就寝時は無防備となりますので、寝室は家具の向きなどもしっかり確認を。

上記画像は、5月に西区・イオンタウン名西で行われた防災イベントでいただいたチラシ。
名古屋市では、家具の転倒防止対策を行うボランティアの派遣事業を行っているそうです。
ご自身で家具の転倒防止対策が難しい方は、区の消防署総務課や区役所総務課にお問い合わせいただくとよいかもしれません。

非常持ち出し品と備蓄の入れ替え

非常持ち出し袋、クローゼットの中にしまっていませんか。
筆者も、ついつい片付けてしまっていました。
パッと出せないようではいけないなと反省し、自宅の目立つ場所に置き直しました。
最低3日しのげる食べ物、飲み物の他、予備のメガネ、持病の薬、女性は生理用品も必須です。
東海豪雨の時は、冠水した道路を水につかりながら避難しました。
水害の場合、足元がどうなっているか分からないのはとても危険。
地面を確かめながら歩くよう長い棒状のもの(我が家では傘)も近くに置いています。
懐中電灯の電池の入れ替え、携帯の充電、モバイルバッテリーの充電もフルに。
避難所では携帯の充電の残量をみんな気にしていた記憶があります。

寝室には、避難しやすいようスニーカーを家族分置いています。
今回ハッとさせられたのが、友人でもある名古屋市在住のママ防災士・森本さんのInstagram投稿。
子どもの靴のローリングストックのすすめです。
大人はサイズが変わることはあまりありませんが、成長期の子どもは1年でサイズアウトすることもざら。
いざという時、履けるサイズでしょうか。(我が家も子どもの分は小さくなっていました!)
いずれ使うワンサイズ上の新しい靴を置いておくことで、無駄なく備えることがでできるということです。

備蓄は飲料やレトルト食品、パックご飯など、日頃ローリングストックを意識しています。
ですので特別買いだめするわけではありませんが、賞味期限などの確認と入れ替えをしました。
ただ近所のスーパーで、賞味期限長めのロングライフパンの品揃えがいつもより増えているように感じたので、普段買う菓子パンをロングライフパンに置き換えてみました。
夏場はあまり使わないカセットコンロやガス缶も見えるところに出しました。

もし家族が離れていたら?連絡手段の見直し

南海トラフ地震臨時情報が発表された時、夏休み中ということもあり、家族揃って自宅にいましたが、もしバラバラの場所にいたら?
家族間の仕事の予定や、居場所、災害用伝言ダイヤル171の使い方など共有しました。
また災害時に通話が繋がりにくくなることを想定して、子どもには公衆電話の使い方を実際に体験してもらいました。
(災害時などに通信規制が発生する場合でも、公衆電話は優先的に取り扱われるそうです)

生活圏内の公衆電話がどこにあるのか、NTT西日本の公衆電話 設置場所検索で調べました。

やってみると、子どもは意外と苦戦。
スマホでは、連絡先の名前をタップして通話ボタンを押すという流れに慣れているので、公衆電話の受話器をあげてお金を入れる、それから電話番号を押す、というのは違和感があるようでした。
いざという時、子どもが困らないように何度か練習したほうが良いかもしれません。
小銭とテレホンカード両方用意していましたが、テレホンカードが使えない場合があるようなので、今は連絡用の10円玉、100円玉を持たせるようにしています。

外出時の服装

臨時情報の呼びかけが一旦終了し、子どもが近所へ遊びに行くことも。

その際、両手の空くリュック&スニーカーにしてもらっています。
最近の酷暑で『裸足でサンダル』に慣れていた子どもも理由を知ると納得。

バックルがホイッスルになっていること、知らないと使えません。
バックルがホイッスルになっていること、知らないと使えません。

リュックはアウトドアブランドのもので、バックルにホイッスルがついています。
普段使いのアイテムにも、そうした機能があることを子どもにしっかり伝えています。

災害への備え・まずは「自助」から

被災経験がある身としては、自分の身は自分で守る「自助」意識を常に持たねばと思っています。
そして今回、防災を自分事として考えてほしいと思い、子どもと一緒に見直しをしました。

今回ご紹介したものは、防災の専門家ではないごく普通の主婦が行った”我が家のための備え”です。
大切な家族を守るために、それぞれのご家庭に合った備えをしておくことをおすすめします。

地域情報発信クリエイター(名古屋市)

名古屋市在住。地元がずっと元気であってほしいから、頑張るお店や人を応援しています。日常生活の中で感じられる等身大の町の魅力を発信したいと思っています。

まなびとの最近の記事