女性必読!都知事選候補・小池百合子氏の本質―ネトウヨのボス、保育園不足も無策、フェミニストも全否定
都知事選で優勢が伝えられる小池百合子氏。「自民党のオヤジ達と決別し、孤軍奮闘するジャンヌ・ダルク的存在」とのイメージ戦略で、特に女性達から支持を集めているが、その正体は、女性たちが嫌う、ネトウヨ(ネット右翼)のボスである。女性たちが小池氏を自分達の立場を代弁してくれる候補だと思っているならば、大間違いだ。ネトウヨは総じて男尊女卑、ネット上でのセクハラやセカンドレイプし放題、果てには、現実社会でも列車の女性専用車に男性でありながら突入してくるなど、正に女の敵なのである。そして、小池氏自身の発想もそうしたネトウヨ的なものに非常に近いのだ。
〇ネトウヨのボス、小池氏
ネット上で、平和や脱原発について書き込むと、どこからともなく湧いてきて、罵詈雑言をぶつけてくるネトウヨ。ツイッターやフェイスブックなどのSNS、そしてYahoo!ニュースのコメント欄でも、もはや御馴染みの存在だ。こうした、ネトウヨたちの多くが、女性を蔑視しており、実際にネット上での嫌がらせを行うことも少なくない。たとえば、東京島議会でセクハラヤジを受けた塩村あやか都議もその被害者だ。2014年6月に東京都議会で、塩村都議が一般質問で妊娠、出産、不妊に悩む女性への支援を訴えた際に、「自分が早く結婚すればいい」「産めないのか」などのヤジが飛んだことは、「セクハラ」だとして批判を呼んだが、口ぎたないヤジに涙した塩村都議を、猛烈にバッシングしたのが、他でもないネトウヨたちである。問題は、こうしたネトウヨたちが、自民党ネットサポーターズクラブ(通称:J-NSC)の会員でもある、ということだ。このJ-NSCとは、2009年の総選挙で下野した際、自民党支持層のネットユーザー達を集めた自民党応援団。その実態はネット上を監視し、自民党を批判するようなネットユーザーを攻撃したり、他党へのネガティブキャンペーンしたり、ということを組織的に行うネトウヨ集団なのだ。前出の塩村都議へのヤジも、自民党の鈴木章浩都議ら自民都議達によるものとされるが、その後、塩村都議に対し、ネット上でセカンドレイプ的な暴言を繰り返したのも、J-NSCの会員だったのだ。“平雪柳”を名乗る、ツイッターアカウントは、塩村都議に対し、以下のような暴言を連発。さらに、他のネトウヨも便乗して、平氏に同調したのだ。
そして、J-NSCの設立総会で「相談役」に就任していたのが、他でもない、小池百合子氏なのだ。実際、J-NSC会員の間では、小池人気は高く、今回の都知事選でも、小池支持を表明しているJ-NSC会員は少なくない。
〇お世辞にもフェミニストとは言えない小池氏
J-NSCら、ネトウヨが支持層だということも意識しているのか、あるいは自民党自体がそうだからかは定かではないが、確かなことは、小池氏自身もお世事にもフェミニストだとは言えないということだ。例えば、男女共同参画への反対の急先鋒である高橋史朗氏が提唱、伝統的な子育てに回帰するためにまず親を教育しなければならないとする「親学」の、推進議員連盟に小池氏は加盟している。そうした背景もあるのか、今回の都知事選でも、少子化問題の対策を「意識改革が一番」と個人の責任にし、保育園不足など行政の子育て支援の不備を棚にあげる始末。その保育園不足についても、「預かれる面積あたりの児童数を増やす」と発言、現在ですら過密気味であり、児童のストレスや事故の発生が憂慮される状況をまるで無視している。また、夫婦別姓にも反対で、離婚した女性達のことも「出戻り」と蔑むような書き方をしている(関連情報)。
極め付けは、小池氏がインド有力紙経済紙「ミント」に朝日新聞の慰安婦問題報道での訂正に絡み、批判的な論文を掲載したことだ(関連情報)。
吉田証言自体の信ぴょう性は以前から疑われていたものの、かつて従軍慰安婦という制度があり、それにより日本人も含むアジアの女性たちの人権が蹂躙されたことは確かだ。だが、小池氏は従軍慰安婦そのものが問題なかったかのような、安倍政権のプロパガンダに加担していたのである。これこそ、最悪のセカンドレイプだ。
〇上野千鶴子・東大名誉教授も全否定
フェミニズム研究で著名な上野千鶴子・東大名誉教授も、小池氏のライバル候補である、鳥越俊太郎氏への応援に駆け付け、演説の中で「私はこれまで女性を政治にと闘ってきたが、女なら誰でもいいのか?女性都知事は見たいけれど、でもそれは小池さんじゃない!」と、小池氏を全否定した。ツイッター上でも、「小池百合子にうっかり投票しない女たちの会」というアカウントが立ちあげられている(関連情報)。本稿をご覧になられている、東京都在住の女性の皆さんにも、本当に小池氏が「女性の味方」なのか、よく考えることをお勧めする。
(了)