【荒川区】吉原の遊女の投込寺として知られる浄閑寺に行って来ました。
「鬼滅の刃 遊郭編」の影響で吉原神社などの吉原の名所めぐりが人気があるそうです。そしてその吉原の遊女達の投込寺として知られるのが三ノ輪にある浄閑寺です。
浄閑寺の表門は荒川区登録文化財です。古い木造の風格のある門です。
山門の左側には小夜衣供養地蔵尊があります。「悪い部分をなでると良くなる」という言い伝えがあります。小夜衣についてはこの様な話があります。
四つ目屋善蔵のお抱え遊女、小夜衣は女主人に放火の罪をきせられ火あぶりの刑になります。ところが法事のたびに廓内から火が出て四つ目屋はいつも全焼し、ついに潰れてしまいます。その後、廓内の人々が集まって霊を慰める仏事を行ってからは年忌ごとの火事はなくなったそうです。浄閑寺の遊女にまつわる悲しい話の一つです。
中に入りましょう。霊廟と書かれた門をくぐるとお墓が沢山ある区域になります。
霊廟の門のすぐに近くに角海老楼の遊女、若紫の墓があります。若紫は後5日で年季があけ恋人と結婚出来る予定でしたが、店に来た客に突然切り付けられ亡くなってしまいました。遊女の身分のままでなくなったので浄閑寺に埋葬されました。悲運としか言えないですね。現在も美しい花が供えられ、お線香の煙と香りが漂っていました。
こちらは多くの遊女が葬られ供養された新吉原総廟塔です。
「生まれては苦界 死しては浄閑寺 花酔」と書かれています。華やかな見える遊女の運命を表しています。
浄閑寺は御朱印もあり若い女性などにも人気です。こちらの寺努所でいただけます。
美しい女性が描かれています。遊女が描かれているのでしょうか。多くの遊女達が浄閑寺で静かに眠っています。
【寺社情報】
浄閑寺
住所 東京都荒川区南千住2丁目1-12
電話番号 03-3801-6870