新潟で活躍している人物を紹介する地域情報サイト「ガタチラ」のトクオです！!今回はこちらの方にお話をうかがってきました！

50年先も新潟の音楽シーンを支えていく

【藤田 裕也さん（あぽろん株式会社 ソフトビジネス部）】

テニス部なのにバンド活動の高校時代

トクオ：藤田さんの生い立ちを教えてください！

藤田さん：燕市出身です。高校でテニス部に入部しましたが、バンドをやっている仲間に出会い、テニスそっちのけで音楽ばかりしていました（笑）。高校卒業後はデザイン専門学校へ進学しましたが、そこでも音楽をきっかけに同じ科の仲間とバンド活動をしていました。高校で音楽仲間と出会えたことが今の仕事につながっていると思います。

トクオ：昔から音楽に興味があったのですか？

藤田さん：バンド仲間に出会うまでは、音楽への興味は人気のJ-POPを聴く程度でした。高校1年生の時に出会った友達が、素人でも分かるくらいベースの演奏が上手でした。その姿に魅了され、彼に楽器を借りたり、ギターを教わったりしていました。

トクオ：友達の演奏がきっかけだったのですね！

藤田さん：当時は音楽仲間で集まるのが楽しみでしたね。高校時代は人気だったビジュアル系のコピーバンドとして三条のライブハウスや学園祭でライブをしていました。そこからロックやブラックミュージックなど邦楽、洋楽問わず、幅広く音楽を楽しむようになりましたね。専門学校でもデザインの勉強より、音楽の方が好きだと感じ、卒業後は「あぽろん」に入社しました。

音楽を通じて広がる“友だちの輪”

トクオ：「あぽろん」は楽器販売としては新潟の先駆け、というイメージがあります。

藤田さん：あぽろんは楽器店として1972年に新潟市で創業しました。当時は、新潟で一番小さな楽器店だったそうですが、競合店の撤退などもあり徐々に大きくなっていったそうです。現在は県内に6店舗を展開しています。私が初めてギターを購入したお店も「あぽろん」でした。

トクオ：思い入れのあるお店だったのですね。入社してからはどんなことをされているのですか？

藤田さん：最初は販売員として入社し、アルバイトから正社員になりました。店長を経て、新発田店の立ち上げにも携わり、今の部署に入ってからは音楽教室やリハーサルスタジオの運営などコト売り（ソフトビジネス）に携わっています。

トクオ：お客様との印象に残るエピソードを教えてください！

藤田さん：当社の教室で楽器演奏をスタートされ、受講者さん同士でバンドを組んでライブをしていただいたりすることがあります。人と人を音楽で繋ぐことができ、お客様の喜ぶ顔を見れた時は何よりも嬉しく、音楽の持っている素晴らしい魅力を実感します。

トクオ：プライベートはどのように過ごされていますか？

藤田さん：休日は3歳の子供と一緒に過ごしています。一緒にギターを鳴らして遊ぶこともあります（笑）。子供には楽しく打ち込める何かに出会って欲しいと思います。そのことを通じて友達が増えたり、居場所ができたり、世界が広がってくれたら嬉しいです。

トクオ：プライベートと仕事にはメリハリをつけるタイプですか？

藤田さん：趣味を仕事にしたのでメリハリはあまりないと思います（笑）。音楽のおかげで繋がれたご縁や嬉しいことの方が多いのでここまでやってこれました。私の実体験を後輩やこれから楽器を始める人にも伝えられたらいいなと思います。

音楽を楽しむためのお手伝いをしたい

トクオ：最後に今後挑戦したいことを教えてください！

藤田さん：2022年に「あぽろん」は創業50周年となります。音楽の素晴らしさを50年先の人たちにも感じて欲しいので、あぽろんを通じて音楽を楽しむ場所や機会を広げていけたらと考えています。今では楽器店でなくてもインターネットで楽器を購入できます。「何か始めたいと漠然と考えている方」や「楽器に興味があるという方」の最初の相談相手、音楽仲間として私を含め、あぽろんのメンバー、あぽろんという場所を頼っていただけたらと考えています。

トクオ：楽器に触れたことがない初心者の方でも大歓迎ですか？

藤田さん：もちろんです！「何か楽器を始めたい」という想いがあれば、まずは試してみてください。色々試した結果、「自分には音楽じゃないな」となったとしても、その人にとってはポジティブなことです。私は実体験から音楽のある豊かな暮らしを感じていますが、音楽以外にも暮らしを豊かにすることはたくさんあると考えています。私もデザイン専門学校へ行きながら、結果的に音楽の道を見つけました。とにかく、何かを始めてみるきっかけが大切なので、まずは気軽にお近くのあぽろんへ足を運んでいただきたいです。

トクオ：何かを始めてみる。それが大事なのですね！何かを見つけるチャンスと思って、あぽろんで楽器を始めてみようと思います！