明治安田生命J1リーグ第21節。浦和レッズはホーム埼玉スタジアムに、FC東京を迎え入れての一戦となった。レッズはここ２戦引き分けに終わっており、勢いをつけたい一戦となった。

試合は前半、ボールの主導権を握って攻めるレッズと、カウンターを狙うFC東京と、お互いのカラーが出た展開となり、互いにチャンスを作る。試合が動いたのは30分、東京のビルドアップミスを奪ったFW松尾佑介が高い位置で奪うと、そのままドリブルでペナルティーエリアに侵入。ゴールラインまでえぐって、中央にいたMFダヴィド・モーベルグにクロスを入れると、モーベルグがそのボールを押し込んで、浦和レッズが先制した。前半はこのまま1-0で浦和レッズが１点をリードして折り返した。

後半に入り、49分MF伊藤敦樹が地を這うようなロングシュートをゴールに突き刺して、追加点を挙げて浦和レッズが2-0とした。伊藤選手は「思いっきり打って、少し力んでボテボテでしたけど、コースが良かったので入って良かったです」とゴールを喜んだ。

さらに70分、スローインのリスタートの流れから、右サイドを駆け上がったFW江坂任の折り返しのボールをMF大久保智明が決めて3-0として試合を決めた。試合はこのまま終了。浦和レッズが3-0と快勝した。

試合後、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「今日は完全な試合が出来たと思っています。全員がすごく良い試合をしてくれた」と、満足げだった。また得点力不足に悩んだ時期もあったが、今日は３得点を挙げたことに関して「ここにきてしっかりと全員が揃って練習をして積み上げてきた中で段々質が上がってきた」と、得点力不足改善にも手応えを感じている様子だった。

今日の完封勝利で、J1通算170試合無失点の新記録を達成した、GK西川周作選手は「楽になりましたね。記録も素晴らしいことだと思いますが、チームが勝つことを第一に考えているので、とにかくチームが勝つことを優先に考えてきましたけど、０で抑えることにも集中してこだわってやってきた分、これで少し楽になる。あとは突き進むだけと思っています」と、記録達成を喜びながらも、すでに次に向けて気持ちを向けていた。