自衛隊の「資材運搬車」など各種車両をウクライナに供与
ウクライナのゼレンスキー大統領が急きょ訪問するという驚きの展開を見せたG7広島サミットは5月21日に閉幕しました。アメリカのバイデン大統領はウクライナへの支援としてF-16戦戦闘機の供与の許可を伝え、日本の岸田首相は自衛隊車両を合計100台規模でウクライナに供与することなどを約束しています。
「1/2tトラック」、「高機動車」
「1/2tトラック」は三菱パジェロの自衛隊仕様、「高機動車」はトヨタがアメリカ軍のHMMWVを参考にして作った自衛隊向けの4輪車両です。
「資材運搬車」
「資材運搬車」は諸岡の民間向けキャリアダンプを自衛隊向けに改修した車両です。幅広のゴム製クローラ(履帯)を使った不整地運搬車両で、最大速度20km/hと低速ですが不整地の走破性は非常に高く、車輪のトラックでは走行できない地形での運用を想定した履帯式小型クレーン付きダンプカーです。
これまで自衛隊では災害派遣で活躍してきた車両です。過去には白く塗装して南スーダンPKO任務で派遣されたこともあります。そして遂に本格的な戦争へ投入されることになりました。特にウクライナの春と秋の泥濘の時期に活躍することが期待されます。また戦後の復興でも役に立つ車両となるでしょう。