【神戸市中央区】元町商店街に約100年前のエレベーターがある松尾ビル
神戸元町商店街アーケードに約100年前に設置されたエレベーターがあるビルがあります。大正時代に建てられたこのビルは今も現役。レトロマニアならずとも見てみたい歴史的建造物を訪ねてみました。
大正14年に百貨店として建てられたビル
このビル現在は松尾ビルという名称ですが、建築当時は小橋呉服店として建てられました。呉服店という名はついていますが、今でいう服飾、雑貨、食料品などを取りそろえる百貨店として開業しました。建てられたのは大正14年(1925年)、もうじき築100年になります。そして現在も元町商店街アーケードのドラッグストアなどが入るテナントビルとして営業中です。
松尾ビルは元町アーケードの西詰に位置します。現在隣のビルが解体中のためアーケード入り口側から松尾ビルの上の階が見ることができます。この状態で松尾ビルが見られるのは今だけなので今の内に見ておきたい風景です。
現役の100年前のエレベーターに乗れるビル
松尾ビルにあるエレベーターはこの建物が竣工された当時のものを現在でも使用しています。大正時代には珍しい国産メーカーのエレベーターでこれはとても希少なものだそう。
松尾ビルはテナントが入るビルなので、このビルに用事があればこのエレベーターに乗ることが可能です。ただ、古いこのエレベーターはビルの管理人さんに同乗してもらい操作してもらう必要があります。ビルに入ると管理人室があるのでそこでエレベーターに乗りたいことを伝えれば乗せてもらえます。なお管理人さんが勤務しているのは平日のみです。
エレベーターの位置を示すメーターも現役で稼働。大正時代に作られたメーターの渋いデザインを見るだけでテンションが上がります。
エレベーターに乗らなくても階段で上がっても古いビルの表情を楽しめます。トイレの表記やドアノブなど様々なところに今でも大正時代の息吹が残っていてそれを見つけるのも一興ですね。このビルが伝えてくれるものは数限りなくあるように感じます。
実際にエレベーターが動くシーンは下記のYouTubeでご覧いただけます。
松尾ビル
〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通6丁目5-8
アクセス 阪神電車 西元町駅西口出口から徒歩約1分