茨木・JR総持寺駅に半年で風景が変わる待ち合わせ&撮影スポット
JR京都線の茨木駅から約2キロ、摂津富田駅から約1.7キロの位置にあるJR総持寺駅。
2018年3月「街と街、人と人、時(歴史)と時(未来)をつなぐ新たな駅」をコンセプトに開業しました。
茨木駅と摂津富田(高槻市)駅のあいだにJRの駅ができることは「総持寺エリアの住民にとっては、何十年も前からの願いだった」と、開業式典では地域代表の方も述べるほど。
JR総持寺駅はエリアのシンボルとして、周辺住民に親しまれています。
そんなJR総持寺駅には「電車を利用する」以外でも、なんとなく半年ごとに行ってみたくなるものがあります。
自由通路で「文化の街・茨木」を発信
それが2018年3月の駅開業から継続している「SOU-JR総持寺駅アートプロジェクト」という取り組み。
JR総持寺駅の改札を出て、南口・北口へ続く「自由通路」の風景が、半年ごとに変わるアートプロジェクトなんです。
電車が街と街をつなぐように、JR総持寺駅は人が集まったり新たな出会いや交流・文化が生まれるように作られ、自由通路もそのきっかけのひとつ。
SOU-JR総持寺駅アートプロジェクトでは、自由通路にアート作品を展示しています。
「あの絵の前で○時に」と待ち合わせの目印にしたり、気に入った作品の前で写真を撮ったりと、自然な形でアート作品を楽しめるスポットになりました。
SOU-JR総持寺駅アートプロジェクトとは
「普段の暮らしの中で、自然にアートと出会える環境やアートに触れるきっかけを作りたい」と立ち上げられたのが、SOU-JR総持寺駅アートプロジェクト。
「アートを見に行こう」と、わざわざ出かけてもいい。
けれど、特に意識せず普段の生活の中でいつのまにか触れられるアートも、本当はもっとあっていいはず。
アートを身近に感じるきっかけになれば、とJR総持寺駅の自由通路に作品を展示しています。
作品は見る人それぞれが好きに楽しめるように展示され、さらに何度も新しい出会いがあるようにと、半年ごとに展示内容が入れ替えられているのも、特徴。
私も、半年ごとに「今度はどんな風景になっているんだろう」と楽しみに見に行っています。
展示作品は、プロジェクト活動をしている「One Art Project」が年齢や性別・経歴なども問わず、日本全国を巡って、幅広くアーティストや作品を見て、選出。
どの作品をどの場所に展示するのかも、細かく考えられています。
自由通路の壁面いっぱいに展示されている作品ですが、実は、ほんものの作品はこれほどの大きさではないものがほとんど。
実物作品を壁のサイズに合わせて出力し、そのシートを展示しています。
出力したシートでも、見る人それぞれに力強さやメッセージを感じることができるのもフシギです。
気に入った作品の前で写真を撮る人もいらっしゃいます。
2021年9月26日から2022年3月末(予定)までの第8回展示のテーマは「 筆と詩 Brush and Poetry」。
林青那さん・小早川桐子さん・中井浩史さん・澤井玲衣子さんの 4作品が展示されています。
作品のガイドとともに「SOU-JR総持寺駅アートプロジェクト」の案内も見ることができ、じーっとそれを読んでいる人も。
展示期間中には、作品の実物の展覧会「ほんものの作品展『real SOU』」も茨木市内で開催予定です。
アートプロジェクトの「SOU」には、総持寺の「ソウ」の意味とともに、
・つくる、の「創」
・集める合わせる、の「総」
・めぐりあう、の「遭」
などの思いも込められています。
なにげない風景のなかに、見る人それぞれに惹きつけられる作品との出会いがあるようです。
「アートってよくわからない」という人も、気軽に楽しめるスポット。近くに出かける予定があれば、ちょっと覗いてみませんか?
<SOU-JR総持寺駅アートプロジェクト>
展示場所 JR総持寺駅改札前 自由通路
第8回展示 2022年3月末まで(予定)
展示テーマ「筆と詩 Brush and Poetry」
【SOU-JR総持寺駅アートプロジェクト公式サイト】
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☆SOUの最初の風景はこちらで。
2018年3月【JR総持寺駅「SOU」-歩けば出会うアートな空間が文化の街・茨木を発信!】
☆作品の入れ替え作業に密着!
2018年9月【深夜のJR総持寺駅でSOUアートプロジェクト。小学生の「想像の花」展示も9/30~!】
☆9月までの作品展示の様子はこちら。
2021年4月【「改札出たら、異国の駅やった」な風景-SOU-JR総持寺駅アートプロジェクト】