創業1976年、昭和の世に令和のとんかつを作り上げていた伝説のお店。唯一無二のとん太は馬場の文化遺産
東京には3つのとんかつ3大都市がある、上野、蒲田、そしてこの高田馬場。
成蔵もスタートは高田馬場で、ひなたは相変わらずの行列だし、とん久も変わらず安心のとんかつを提供してくれてます。その中心にいて、数十年に渡り常連を満たし続けていたお店が、今回のとん太さん。
2024年東京 第6位 とん太 (高田馬場駅 0.4 km)
自分が初めてとん太さんに遭遇したのは、学生時代の数十年前。その衝撃は、今でも忘れません
「これ、とんかつじゃない!」
同じ衝撃は、金沢の小松弥助さんでの「これはお鮨ではない」に匹敵するものでした。
学生時代ですので、当時の主食は学食か牛丼、お酒はていてい飲み放題付きコース2,500円といったライフスタイルですから、1,000円を超えるランチというのは特別でもありました。
この特ロースかつ定食2,500円、本当に安い。
あー、あの当時の自分に伝えてあげたい、いずれこのとんかつが2,500円となり、それに対して「安い」とコメントするような人間になると。
ちなみに、汁物は3種から選択できて、お新香もついてますから、このお新香が本当に美味しいのです。
フランス料理の技術を伴って低温で揚げた、このサックサックの衣。今でこそ、成蔵さんを筆頭に増えてきましたが、その起源がこのとんかつではないでしょうか。このレベルのお肉と衣になると、濃厚ソースでは食感を破壊し兼ねますので、オススメは「お塩」。
衣にかけるもよし、とんかつを横にしてお肉にかけるもよし、そしてレモンを垂らすもよし、一切れ一切れのこの極上のとんかつと相談しながら楽しんでいただきたい。
そして、一切れくらいは、ウスターソースとカラシでも。これもこれで、やはりご飯がすすみます。
数年前の若かりし頃、一緒にとんかつを食べた方が、とんかつ全てにソースをかけた上に、端の脂身から食べるのを見た時、「この子とは、二度と会うこともないだろう」と、まあ、そんなことを考えるような面倒な奴の方が、願い下げだ!というのが正論でしょうけど。
営業日も少ない、営業時間も長くはない、ハードルは高いです。でも、確実にその時は迫っています。伝説のお店で、名人のとんかつを体験することは、あなたの人生にとって決してマイナスにはなりません。
豊かな食体験、そして己の文化レベルを向上させたい方は是非。その価値をお約束できる名店、ここにあり!
とん太
東京都豊島区高田3-17-8(JR / 東京メトロ 高田馬場駅 0.4 km)
営業時間 : 17:30 - 20:20 定休日:月木日祝
電話: 03-3989-0296
2024東京とんかつBEST10ランキング
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