【京都市】「京都一周トレイル」のフィナーレを飾るにふさわしい松尾山からの眺望|西山コース
三方を山に囲まれている京都市には「京都一周トレイル」という、登山の初心者でも楽しめるように整備されているトレッキングコースがあります。
「京都一周トレイル」は、4つのコースで構成されており、伏見桃山をスタート地点に反時計回りでコースをまわると、最後を締めくくるのが「西山コース」です。
西山コースには、京都の人気観光スポットのひとつ、嵐山エリアも含まれています。木々が美しく紅葉するこれからの季節に、特におすすめのトレッキングコースです。
山歩きの初心者でも楽しめる「京都一周トレイル」
「京都一周トレイル」は、こちらの4つのコースで構成されています。
- 東山コース(約34.1km)
- 北山東部コース(約17.9km)
- 北山西部コース(約19.3km)
- 西山コース(約12.3km)
いずれのコースも公共交通機関を利用することで、コースの途中からスタートしたり、途中でリタイアしたりしやすいように設計されており、無理のない計画を立てられるのがポイント。
また、コース上には、道標(案内板)が小刻みに設置されており、公式ガイドマップ(京都市内や近郊の書店で販売されています)と照らし合わせながら歩けば、初心者でも安心してトレッキングを楽しめます。
清滝・保津峡から嵐山を経て松尾山へ!人気の観光スポットを通る見どころ満載のトレッキングコース|西山コース
「西山コース」のスタート地点は、オオサンショウウオが生息している清流・清滝。保津峡を望むスポットや嵐山を通り、松尾山を登る、全長約12.3kmのトレッキングコースです。
コース沿いには観光名所も多く点在しており、いずれもついつい立ち寄りたくなるほど魅力的なものばかり。
コースの特徴
「西山コース」のスタート地点、道標「西山 1」は清滝川に架かる朱色の渡猿橋のたもとにあります。
スタート地点からしばらくの間は、清滝川の流れに沿って歩きます。川のせせらぎに耳をかたむけ、マイナスイオンを全身に浴び(ているかのような気持ちになり)ながらのトレッキングが最高に心地良いですよ。
清滝川に流れ込む小川が滝のようになっているところもあり、豊かな自然を満喫できます。
潜没橋を渡り、川沿いを離れ、六丁峠を目指して、ゆるやかな山道を100メートルほど登ります。
途中には、保津峡を眺望できるスポットも。
しばらくは舗装された道が続きます。それほど多くはありませんが、車が通行することもあるので要注意。
六丁峠を越えるとゆるやかな下りになり、しばらく歩くと愛宕神社 一の鳥居に到着。ここから先は、嵯峨・嵐山のエリアに入るので、トレッキングという雰囲気からは少しの間お別れです。
嵐山に近づくに連れ、観光客の割合が増え、竹林の小径のあたりではほとんどが観光客に。さすが人気の観光スポットです。
特に、渡月橋は、紅葉シーズンにはさらにたくさんの観光客でにぎわいます。
渡月橋から見える、木々が色づくのが楽しみですね。
さて、嵐山の観光エリアを通過したあとに待ち受けているのが、標高276メートルの松尾山です。標高だけを見れば、比叡山(標高848メートル)や大文字山(標高465メートル)と比べても決して難易度の高い山ではありません。
ですが、清滝川沿いを癒されながら鼻歌まじりに歩き、観光客でにぎわう平坦な道を通り抜けたあとの標高276メートルは、数字以上に険しい印象を受けます。
「うわぁ、このタイミングで山に登るのかぁ……」と、はじめはネガティブな気持ちでしたが、しばらく歩くとそんな気持ちを吹き飛ばす眺望に出会えました。
先ほど通過した渡月橋、天龍寺や大覚寺の敷地が確認できます。その先に見えるのは、「京都一周トレイル」の「北山西部コース」で踏破した山々。感慨深い……
松尾山の頂上を、そして、「京都一周トレイル」のゴールを目指してもうひとがんばり。
なんとかたどり着いた松尾山の頂上は眺望が良く、なんと「京都一周トレイル」のスタート地点である、伏見桃山方面が見えていました。まさに、フィナーレを飾るにふさわしい山頂。
松尾山を下りたところにある、道標「西山 51」が「西山コース」のゴール。そして、「京都一周トレイル」のゴールでもあります。達成感で胸がいっぱいに!
エピローグ!?ゴール地点から阪急・上桂駅の間にある有名な観光スポット
ゴール地点である、道標「西山 51」にたどり着いて感無量ではあるものの、実は最寄駅の阪急・上桂駅までは2kmほど歩かないといけません。
その途中には、「苔寺(西芳寺)」や「鈴虫寺(華厳寺)」があり、時間が許すのであれば、「京都一周トレイル」の“エピローグ”として立ち寄るのも良いですね。
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京都一周トレイル
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・京都一周トレイルとは
・西山コース