【神戸市灘区】時空をタイムスリップ。解体がはじまる、六甲有馬ロープウェーの遺構「天狗岩駅」<その2>
「六甲有馬ロープウェー・表六甲線」の取り壊しが決まりました。表六甲線は、「表六甲駅」「天狗岩駅」「六甲山頂駅(旧六甲山頂カンツリー駅)」の3つの駅舎からなり、中間駅である「天狗岩駅」は朽ち果てながらも残っているということは前から耳にしていました。
松永K三蔵先生の「バリ山行」で有名になった、一般的な登山道ではない道を地図・方位磁石・GPS・ロープ…。「天狗岩駅」跡にたどり着くという…。
体力も経験もスキルもないと到底無理なルート。一般の人間にとっては見ることがかないません。リアルにバリ山行を楽しんでいる友人に現在の「天狗岩駅」跡を撮影してもらいました。撮影は、2024年12月27日。
思いのほか地面がきれいなのは、解体工事の為に最近整備されたからのようです。
以前はこんなに近づけなかったとのこと。
【撤去工事の概要】
(1)1期工事(2024年度~)
索条:ワイヤーロープ(支索、曳索、平衡索)の撤去
工事用進入路の整備
(2)2期工事(2025年度~)
駅舎:表六甲駅、天狗岩駅の解体
支柱:5基(最大高さ44m:3号支柱)
撤去工事の概要をみると、日程的に、1期工事が終わったところだったようです。
このしっかりした道路が、工事用進入路の為に整備されたもののようですね。
えっ~、めっちゃ映えポイントじゃないですか?!
駅舎のガラスに接写して撮影すると…。
「六甲山頂カンツリー駅 有馬方面のりば」の文字。
眺望が最高!!
金網越しの『お知らせ』看板のなかに「六甲有馬ロープウェーの表六甲線…、平成16年12月18日をもって…。」が読み取れます。
建築するのは、もちろん大変だったでしょうが、この建物を撤去した後に、山のがけ崩れが起こらないように整備するのも大変な技術がいりそうですね。
建物には「天狗岩駅」の駅標名が残っています。
ちなみに、撮影時は木にリボンの巻かれた横から、登ってきたそうです。道がない…、これは素人は無理だわ…。
一般の人がたどり着くのちょっと難しい、消えゆく駅舎「天狗岩駅」。
送ってもらった写真、全てアップしておきますので、写真だけでお楽しみ下さい。
株式会社こうべ未来都市機構さまへ。
ぜひ「天狗岩駅」などの駅標名を残して、新しい施設になった時に、どこかにフォトスポットして復活させて下さい!! 実物、ぜひ見たいです(≧▽≦)
撤収される建造物
路線:表六甲駅~天狗岩駅~六甲山頂駅(旧六甲山頂カンツリー駅)
距離:2,268メートル(所要時間12分)
支柱:5基
駅舎:表六甲駅、天狗岩駅の解体
搬器:4台
六甲有馬ロープウェー・表六甲線撤去のお知らせ(神戸市HP)