【神戸市灘区】20年の休止を経て解体される「六甲有馬ロープウェー・表六甲線」遺構を訪ねて…。その1
2004年12月19日から運行を休止している「六甲有馬ロープウェー・表六甲線」の撤去が2024年11月に発表されました。
撤去される「六甲有馬ロープウェー・表六甲線」の遺構を探しながら六甲山を歩いてきました。
油こぶしから望む「表六甲駅」「支柱」
六甲ケーブル下の東側に登山口のある「油こぶし」を登ってみました。もうかなり登山出口付近に近づいた時に六甲有馬ロープウェー・表六甲線「表六甲駅」が見えます。冬は葉っぱが落ちて駅舎が見やすいです。
油こぶし 登山道出口「支柱」発見! 1基目支柱。
天狗岩南尾根から望む「支柱」
天狗岩南尾根入口付近にも「支柱」があります。2基目支柱。
この「支柱」をくぐって海側へ歩くと…。
ケーブルの駅名の元になっている「天狗岩」があります。この角度の写真を撮ろうとするとかなり、岩の前に回り込まないといけないので、落下注意です。
みよし観音像から望む「支柱」
今まで山を歩ていても「支柱」について意識することがなかったので、気がつかなかったのですが、六甲山全山縦走のルート上にあるみよし観音像からも、「支柱」を望むことができました。3基目支柱。
ガーデンテラス付近の「支柱」
観光や車で来られる方にとって一番馴染みのある「支柱」はここのものだと思います。4基目支柱。
ガーデンテラス・自然体感展望台 六甲枝垂れを撮影した時に、かならず写り込む「支柱」ですね。
ガーデンテラスと有馬ロープウェー中間
もう一つ、ガーデンテラスと有馬ロープウェーは、かなり近い距離ですが、この途中にも「支柱」がありました。木が伸びてとてもわかりにくいです。5基目支柱。
六甲有馬ロープウェー・表六甲線
路線:表六甲駅~天狗岩駅~六甲山頂駅(旧六甲山頂カンツリー駅)
距離:2,268メートル(所要時間12分)
解体される駅舎:表六甲駅、天狗岩駅
解体される支柱:5基
六甲有馬ロープウェー・表六甲線撤去のお知らせ(神戸市HP)
今回撤収される駅舎は、表六甲駅、天狗岩駅。六甲山頂駅(旧六甲山頂カンツリー駅)は入っていません。映えスポットしてもっと脚光を浴びてよい施設だと思うので最後に紹介します。
六甲有馬ロープウェー・六甲山頂駅(旧六甲山頂カンツリー駅)
現在、運行中の六甲有馬ロープウェー・有馬線と同じ駅舎内に残されています。
上の赤丸を付けたところに「旧六甲山頂カンツリー駅」が残っています。
なんともレトロな「六甲山頂カンツリー駅」駅名標。
有馬線のロープウェイに乗ったことのある方でも、存在に気がついていない方も多いかも…。テーブル・イスなどが設置されています。
ちなみに現在も運行中の「六甲有馬ロープウェー・有馬線」はデジタル音声ではなく、車掌さんによる生ガイド付きです。サービス精神いっぱいのお笑いトークショーが聞けますよ♪
有馬線は、例年1月~2月に冬期運休をしていましたが、有馬に行くお客様の増加などから、今期からは梅雨時期の6月~7月上旬に運休が変更されています。
【施設情報】
六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅(HP)
神戸市灘区六甲山町北六甲